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2021年のはじまりを皆さんはどこで迎えられたでしょうか。
わたしは実家には帰らず、アトリエで新年を迎えました。大人バレリーナの親ですから、もれなくハイリスクな高齢者。今回は近寄らないのがよかろうと、別々に新年を迎えることにしました。そのかわり、母にビデオ通話のやり方を覚えてもらい、顔を見て年始の挨拶ができるようにしました。

 

いつもは作ったものや買ったものを合わせて、体裁を整える程度に用意しているお節も今年は無し。デパ地下でそれらしいものをちょっとだけでも買おうと行ってみたのですが、あまりの混みように怖くなって、早々に退散。お節売り場に近づくこともしませんでした。

お雑煮の準備だけはできていたので、年越しそばはコンビニで買ったどん兵衛の特盛で(わりと好き)、お酒のあてになりそうなものを気に入ったお皿に並べて、ワインを飲みながら(たいして飲めない)、藤井風を聴きながら、イタリアに住む友人とチャットをしていたら…… うっかり、気分よく、年を越してしまっていました。いやぁ、いい年越しだったな。

年が明けに最初にしたことは、パリオペラ座のラ・バヤデールをもう一度観ること。視聴期限は年末までだったのですが、時差があるためにまだ観ることができたのです。

衣装にはシャネルが関わっていて、まーあ美しいのなんの!! ダンサーひとりひとりに合わせて仕立てるのだとすれば、オートクチュールと言えるのかもしれません。凝りに凝った衣装の細部の細部まで見られるのは、寄りの映像のある配信ならでは。セットも荘厳で幻想的で、隅々まで美しい舞台でした。とはいえ、飲めないお酒のせいで、場面が暗くなる3幕の途中で寝落ちしてしまったのですけれど。

爽やかに目覚めた元旦の朝は、日本酒とお雑煮でこじんまりとお祝いをして、バヤデールの続きを観ました。アトリエにはTVがないので、配信で映画を観、夕方には藤井風さんのライブストリーミングを観てぽかぽかした気もちになり、しかし、あまりにやることがなさすぎて暇なので、ついには絵を描き始め……

 

図らずも、大人バレリーナとしても、藤井風ファンとしても、イラストレーターとしても、なかなかに文化的で充実した一年の始まりとなりました。ことしもよろしくお願いいたします。

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大人バレエの世界

いくつになっても憧れる華やかなバレエの世界。アラフォーからバレエを始めた著者による、楽しく、たくましく、哀しくもおかしい“大人バレリーナ”の日常。

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丸山裕子 イラストレーター

京都市出身。踊るイラストレーター。健康のために始めたバレエにはまり、寝る間を惜しんでレッスンに通う。『バレエ語辞典』の全イラストを担当。書籍や雑誌、広告にイラストを描いている。女性、育児、健康、犬と花に関するものが多い。イラストエッセイは『しあわせな犬生活を』(ドッグワールド)、『極楽いぬ生活』(ペピイ)。布花作家でもあり、『まんまるさん®︎』という古布を使ったオリジナルのアクセサリーを作っている。
Instagram  @yuko.illustrations

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