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死ぬまで“自分”であり続けるための「未来日記」

2020.03.08 公開 ポスト

「未来日記」の効果を上げるルーティン2

【体と心を整える】太陽の光を浴びて深呼吸する【再掲】小林弘幸

体の健康な状態を維持するカギは「体内時計」。体内時計がずれてしまうと、さまざまな不調が出てくるようです。そしてその“ずれ”をリセットする方法は、とっても簡単。未知のウイルスへの対処法がよくわからないこんな時期こそ、体の不具合は小さなうちに調整し、快適な状態を保っておきたいものです。

自律神経の名医、順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生の最新刊『死ぬまで“自分”であり続けるための「未来日記」』から、一部を抜粋してお届けします。人生が変わる「未来日記」の効果も上げる健康習慣です。

*   *   *

太陽の光を浴びて深呼吸する

人間の体には、約24時間周期で新陳代謝やホルモン分泌などをスムーズに行うための機能である「体内時計」が備わっています。

ところが体内時計は、実際は24時間よりも少しだけ長いため、放っておくと徐々にずれていってしまいます。さらに、昼夜逆転の生活を送ったり、食事をとる時間が極端に不規則になったりすると、そのずれは、どんどん大きくなっていきます。その結果、体の中の歯車が噛み合わなくなり、頭痛やイライラ、倦怠感など、さまざまな不調が現れるようになります。

したがって、健康のためには体内時計のずれを整えることが大切。
ポイントは、「太陽の光」です。目の奥の視交叉上核という部分が太陽の光を感知すると、体内時計がリセットされます。

布団から出たら、日が差し込む部屋の窓を開けて自然の光を浴びましょう。そして、思い切り「伸び」をして深呼吸してみてください。両手を上げて顔を上げ、胸を開いて新鮮な空気を吸うのです。

このポーズは、ドラマやマンガでは目にしますが、実際にしている方は少ないのではないでしょうか。とても気持ちがいいので私は毎朝実践しています。曇りや雨だと光が届いていないように感じますが、部屋の照明よりも明るいといわれているので、できるだけ自然光を浴びるのがおすすめです。

太陽の光をしっかり浴びることで、夜、ぐっすり眠れるようにもなります。睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」は、太陽の光を感知するといったん分泌するのをやめ、14~15時間後に再び分泌を始めます。そして、その2~3時間後に分泌のピークを迎えます。つまり、朝7時に太陽の光を浴びたら、夜11時ごろには快眠に誘われるということです。メラトニンには免疫力を高める力もあるため、ぐっすり眠れて病気知らずという、うれしい効果も期待できます。

小林弘幸『死ぬまで“自分”であり続けるための「未来日記」』

過去を修正することはできませんが、未来はこれから築くことができます。
「未来日記」は、未来の自分と向き合うことで前を向き、充実した人生を歩んでいく基盤となるものです。

<目次>
第1章 なぜ「未来日記」は健康にいいのか
第2章 未来を明るく考える10のヒント
第3章 未来日記の書き方
第4章 「未来日記」の効果を上げる生活習慣

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死ぬまで“自分”であり続けるための「未来日記」

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小林弘幸

1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのパフォーマンス向上指導にかかわる。『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』『「これ」だけ意識すればきれいになる。自律神経美人をつくる126の習慣』『自律神経を整える「あきらめる」健康法』など、著書多数。

写真 ©Ichiro Kumada

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