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ヘイケイ日記~女たちのカウントダウン

2020.01.16 更新 ツイート

「俺の妻だけは浮気をしない」問題花房観音

中高年の性の話になると、「不倫」は避けて通れない。

タレントの不倫が報道されると、ネットでバッシングされ、謝罪会見し、まるで犯罪者のように扱われたりするのが、いつも疑問だ。

「不倫はいけない」と叩く人たち、責めるマスコミの人たちは、自分は全くパートナー以外の異性とセックスしたことはないのだろうか。あるいは、「したい」という願望はないのだろうか。

不倫により傷つく人がいるから、いけないことではあるけれど、当事者以外の人の、あの怒りはなんだろうかと不思議に思う。

ましてや、芸能人の不倫を報道する側のワイドショーにだって、かつて不倫で騒がれた人たちもいるし、報道する週刊誌の記者たちだって、そんなに清廉潔白なのか。仕事だからと言ってしまえば、それまでだけど、度を越した不倫バッシングにはモヤモヤする。

当事者以外が、「消えてしまえ」と言わんばかりに叩く、そのエネルギーと正義感はなんなのだろうか。そしてみんな、自分とは関係のない他人の「不倫」に、どうしてそこまで本気で怒るのか。

申し訳ないけど妻も絶対浮気してますよ

不倫の是非は置いといて、昔からひとつ不思議だったことがある。

家庭があるけれど、外で恋愛、セックスをしていて、それを自慢げに話す男性は、たいてい「妻相手だと、もうそういう気が起こらないんだよな。家族になってるから」と、言う。だからセックス、恋愛を外に求めるのだと。

家庭以外に「彼女」がいて、しかもその彼女が若いほどに、男はそれを得意げに口にする。

そういう男性に「じゃあ、妻のほうはどうしているの? 妻も誰か他の人としてたりしないの?」と問うと、「いやぁ、うちのはそういうの、ないから」と答えられる。

つまりは、「うちの妻はもう性欲はないから、浮気なんてないよ」と。

いやいや、でも、あなたがそうやって「家族とはしないから、外で」となっているならば、妻だって、同じことを考えたりもするでしょと返すと、「絶対にない」と、頑なに、自分の妻は浮気しないと言い張る。

どうして、そんなふうに断言できるのだろう。

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花房観音

2010年「花祀り」にて第一回団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。京都を舞台にした圧倒的な官能世界が話題に。京都市在住。京都に暮らす女たちの生と性を描いた小説『女の庭』が話題に。その他著書に『偽りの森』『楽園』『情人』『色仏』『うかれ女島』など多数。

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