各地に残る不思議な噂や伝承を、桜井識子さんが実際に現地を訪ねてひもといた『謎の先には〝開運〟がある! 歴史ミステリとパワースポットを調べてわかったこと』。本書では、織田信長と豊臣秀吉、平家落人伝説、日本三奇、久米島、屋久島などをめぐり、噂や伝承の先にある知られざる物語や、土地に宿る力、ありがたいごりやくを探ります。
今回ご紹介するのは、世界自然遺産の秘境・屋久島。桜井さんが屋久島を訪れることになったきっかけと、屋久島大社で出会ったちょっと不思議でかわいい出来事とは。本書から一部を抜粋してご紹介します。
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屋久島に興味を持ったきっかけ
旅行先でたまたま出会った人と会話をすることがあります。私の場合、当たり障りのない軽い会話で終わるのが普通です。連絡先を交換することもなく、文字どおりの一期一会です。
しかし、2025年に出会ったその人とは、かなり深い会話をしました。彼女は、屋久島出身であり、屋久島在住でした。
その時の私は、第5章の『妖怪街道・妖怪屋敷』に書いたように、過去に南の島を多く訪れていました。でも、屋久島にはまだ行ったことがありませんでした。
いつかは行ってみたい、とは思っていましたが、機会がなかったのです。縄文杉にもそんなに興味が持てなかったので、無理をしてでも行く、なんとしてでも行く、という気持ちがなかったことも理由のひとつです。
屋久島在住の彼女との会話は、最初は世間話のような感じで始まりました。しかし、どんどん引き込まれていったのです。
私が興味を持ったポイントを箇条書きにしてみます。
- 満潮時は海中だけれど、干潮になると出現する露天風呂がある。干潮時にだけ入れる天然温泉である。
- 有名なアニメ『もののけ姫』の舞台となった森がある。
- 昔の年貢は平木だった。屋久島はお米ができない島である。
ここまでは、干潮時にのみ入れる温泉はパワーがありそうだな、お米ができない島というのもすごいな、という感じで聞いていました。
そしてここから、私が惹かれる話になっていきました。
- 集落ごとにお守りの山が決まっている。集落の代表が山に登り、帰ってきたら村の全員でその人を迎える。お供え物を盛って、踊りを奉納する。
- 神隠しをする神様がいる山がある。
- 神様に影を踏まれたら動けなくなる。踏まれた人がいる。
- 〝姫(真っ白で丸く、山の中をひらひらふわふわ飛んでいるらしいです)〟を見た人がいる。
- 屋久杉を切る時は、お米・お酒・塩をお供えする。お酒はかける。そして斧を立てかけておく。翌朝、その斧が倒れていたら切ってもよい。
初めて聞く話ばかりでした。スピリチュアルなことをごく普通に受け入れている島のようで、聞いていてワクワクしました。
これは! いつか絶対に行かねば! と考えていたら、私の気持ちが大きく前のめりになるエピソードも教えてくれました。
- 芸能界に、屋久島に行けたら大成功するという言い伝えがある。これまでにいろんな芸能人が来た。
この話の時に、超有名人の名前が何人も出てきました。今でも定期的に通っている芸能人がいるそうです。
え! それはつまり、開運してくれる島ってこと? 運気上昇効果のある島なん? と興奮しました。
このエピソードを教えてくれた彼女は、どうして屋久島に行けたら売れる(大成功する)という話になっているのか、その理由はわからない、と言っていました。屋久島は海が少しでも荒れると、フェリーなどが欠航となるため(何日も続けて欠航となることもザラにあるそうです)、行けること自体がラッキーだからかも? と推測していました。
私はふむふむと話を聞きつつも、それもあるかもしれないけれど、屋久島にはすごいスピリチュアルパワーがあるのでは? と思いました。
確かめに行きたいーーー! ということで、その3ヶ月後、張り切って訪れたのでした。

優しさと驚きにあふれた神社
まずは神社に行ってみました。最初に訪れたのが「屋久島大社」です。
ここには女性の神様が鎮座していました。もとは人間の神様です。見た目は60代くらいでしょうか。白い服を着ていました。少し長めですが、スネから下の足が見えています。頭に、白と紺の三角模様が連なったはちまきのようなものをつけています。
最初に見た時に、ノロだったお方? と思いましたが、そうではないそうです。琉球王国とは関係がないと言っていました。
神社があるあたり一帯を守っている氏神様のような存在でした。
この神社は、駐車場が驚きでした。
車で行って、「えっと? 駐車場はどこ?」と見まわすと、キレイな芝生の上が駐車場になっていたのです。「P 駐車場」と書かれた立て札がありました。
「え? ええーっ! ここに停めてもいいのですか!」とビックリしました。芝生があるところでは、芝生の中に「立入禁止」という看板があるのをよく見るからです。神様の性質が反映された、大らかで、ふところの深い神社でした。
授与品のひとつに「開運招福鈴」という、金色の亀の形の中に赤い鈴が入っているストラップがあります。これが縁起物でした。
この神社は購入した絵馬などの授与品すべてに「御饌米」をつけてくれます。授与所の女性もとても優しくて、感じがよかったです。
神社の鳥居を出て、車に乗ったところで、「この神社とここまでのことを、忘れないうちに音声メモにしておこう!」と思い、10分ほどスマホに向かってしゃべりました。
そして、神社の駐車場を出ました。
駐車場から出てすぐのところに猫がいたのですが……ものすごい迫力で私を睨んでいました。ンモー! という顔なのです。
「遅かったやん! ここで待ってたんやけど!」
と表情が語っています。
「ひ~! 申し訳ない! ごめんね!」
神様がお見送りをさせるために、わざわざ呼んでくれたようです。
神社に到着する時間が予定より遅れたり、神社を離れる前にトイレに行ったりして、鳥居を出るのが遅くなった場合、待ってくれている動物が不機嫌になることがあります。
でも、歓迎のサインには違いないので、ニッコリと「ありがとう」を言うといいです(2025年10月29日のブログにこの猫の写真を載せています)。
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桜井さんはこのあと、「ヤクスギランド」や「紀元杉」などを巡り、屋久島の大自然に宿るパワーの秘密を調査しています。屋久島のありがたいパワーを受け取る方法も紹介していますので、続きが気になる方は、ぜひ『謎の先には〝開運〟がある! 歴史ミステリとパワースポットを調べてわかったこと』をお読みください!
謎の先には“開運”がある!

不思議な噂の先には、いったい何があるのか――
本能寺の変・信長と秀吉・平家落人伝説・日本三奇・久米島・屋久島
読むだけで幸せが舞い込む
《ミステリツアー》へようこそ!
生まれ持った霊能力に加えて修行を重ねて霊格を上げ、
神様や仏様、精霊など、見えない世界の存在とおはなしができるようになった桜井識子さん。
神社仏閣やパワースポットで見聞きした、見えない世界の真相をブログや本で紹介し、
その衝撃の内容と、親しみやすい語り口が多くの支持を得ています。
本書のテーマは、歴史ミステリとパワースポットです。
桜井さんが日本各地に残る謎や伝説の地を実際に訪ね、
歴史の奥に隠された真相や、その土地に宿る不思議な力の正体を調べてきました。
そこで出会ったのは、強力なパワースポットのご利益だけではありません。
無念や悲しみを抱えた存在の思い、いまも土地に残る不思議な力、
感謝の気持ちの尊さ、人を守ってくれる大きなパワーなど、
怖さや切なさも含めて、見えない世界の奥深さを感じる発見がたくさんありました。
信長さん、秀吉さん、平家落人伝説、日本三奇、久米島、屋久島――。
歴史の謎をたどり、神秘の土地をめぐるうちに見えてきたのは、
ありがたいご加護と、福運を招くヒントの数々でした。
本書が、みなさまを幸せへと導く一冊となれば幸いです。















