
社会・教養
僕が作曲した、映画「蜜蜂と遠雷」の作中の曲「春と修羅」。
前回は亜夜のカデンツァ作曲の話をした。
今回は高島明石が弾くカデンツァの話をしよう。
小説『蜜蜂と遠雷』の中で、明石のカデンツァに関する描写をまとめたメモが僕のパソコンに残っている。
そこには、
【明石・カデンツァ】
宮沢賢治が死にゆく妹を歌った詩につけたようなメロディ
「あめゆじゅとてちてけんじゃ」
右手で台詞をメロディに乗せ
天に召された彼女の声が繰り返し降って来るところを表現
左手で水晶を拾いながら世界や宇宙に思いを馳せる日々
作曲家・菱沼忠明が好むようなカデンツァ(明石は菱沼からの作曲家特別賞をもらう)
と書いてある。
ロンドン在住、42歳、作曲家。これまで数々の著名な作曲賞を受賞してきた藤倉大の、アグレッシブな創作生活の風景。音の世界にどっぷり浸かる作曲家は、日々、何を見、何を感じるのか。
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