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2019.03.05 公開 ツイート

トランプ大統領と差別 佐久間裕美子

アメリカに暮らすようになって10年経つ頃、自分はこの国のことをあまりに知らない、と思った。2000年の選挙のときにはアル・ゴアが勝つと思っていたのにジョージ・W・ブッシュが勝った。2004年も、ブッシュが勝った。ニューヨークの肌感覚では、驚くべきことだった。だから、ブッシュに票を投じる人のほうが多い場所を周ってみたいと思ったのだ。「アメリカを一周したい」といろんなところで言ってみたが、編集者たちからの反応は芳しくなかった。けれど2008年になって、現代写真家の父と異名を取るロバート・フランクの「アメリカンズ」の刊行50周年という節目に、アメリカを周るという企画ができることになった。冒険の相手には、フィリピン系アメリカ人の写真家グレース・ヴィラミルを選んだ。

 

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佐久間裕美子『ピンヒールははかない』

NYブルックリンひとり暮らし。どこまでも走り続けたい。 ニューヨークで暮らすようになって、もうすぐ20年になる。 ここでは「シングル=不幸」と思わせるプレッシャーがない。 周りには、果敢に恋愛や別れを繰り返しながら、社会の中で生き生き と頑張っている女性が山ほどいる。一生懸命生きれば生きるほど、 人生は簡単ではないけれど、せっかくだったら、フルスロットルで めいっぱい生きたい。だから自分の足を減速させるピンヒールははかない。 大都会、シングルライフ、女と女と女の話。

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NYで暮らすようになって20年。ブルックリン在住のフリーライターが今、考えていること。きわめて個人的なダイバーシティについての考察。

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佐久間裕美子

1973年生まれ。ライター。慶應義塾大学を卒業後、イェール大学大学院で修士号を取得。98年からニューヨーク在住。新聞社のニューヨーク支局、出版社、通信社勤務を経て2003年に独立。アル・ゴア元アメリカ副大統領からウディ・アレン、ショーン・ペンまで、多数の有名人や知識人にインタビューした。翻訳書に『日本はこうしてオリンピックを勝ち取った! 世界を動かすプレゼン力』『テロリストの息子』、著書に『ヒップな生活革命』『ピンヒールははかない』がある。最新刊はトランプ時代のアメリカで書いた365日分の日記『My Little New York Times』。

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