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さすらいの自由が丘

2018.11.02 更新 ツイート

マカロンの魔法がとけた朝には今村三菜

 糖質制限で12キロ痩せたが、また甘いものを食べ、10キロリバウンドしてしまった。

 178センチある父(注:細身)の体重も追い越し、あまり私と身長が変わらない弟の体重も追い越した。父なんて、私が体当たりしたら、吹っ飛びそうだ。

 悲しい。恥ずかしい。そして、こんなになっても、まだ甘いものがあったら食べたいと思う自分が忌々しい。

 夫がいるときは、ひじきや切り干し大根の煮物など身体によいものを作っていたが、夫がいなくなった後は、自分の好きなものしか作らなくなった。

 私とは逆に、痩せ細って、なかなか太れない方もいるだろう。そういう方に、是非、私の好きな食べ物をお教えしたい。バゲットを一本買ってきて、三つに切り、真ん中にツーッと切れ目をいれる。それをトースターで温めたら、ブルーチーズか白カビのチーズを、みっちりとはさみ、その上にハチミツを、ダダーっとかける。そして、これが肝心なのだが、食べているときに、洋服や床をハチミツでべたべたに汚さないように、ワックスペーパーでバゲットの片端をくるむのだ。

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さすらいの自由が丘

激しい離婚劇を繰り広げた著者(現在、休戦中)がひとりで戻ってきた自由が丘。田舎者を魅了してやまない町・自由が丘。「衾(ふすま)駅」と内定していた駅名が直前で「自由ヶ丘」となったこの町は、おひとりさまにも優しいロハス空間なのか?自由が丘に“憑かれた”女の徒然日記――。

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今村三菜 エッセイスト

1966年静岡市生まれ。エッセイスト。仏文学者・詩人でもある祖父・平野威馬雄を筆頭に、平野レミ、和田誠など芸術方面にたずさわる親戚多数。著書に『お嬢さんはつらいよ!』『結婚はつらいよ!』(ともに幻冬舎)がある。

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