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オオカミ少女に気をつけろ! ~欲望と世論とフェイクニュース

2018.07.27 更新

ドワンゴ、Appleに忖度して自主検閲 その2泉美木蘭

 ベトナム戦争における象徴的な報道写真「ナパーム弾の少女」をFacebookが、よりにもよって“児童ポルノ”に認定して削除してしまった、これは米国ネット企業による情報統制にもつながる大問題だ――という警笛を鳴らそうとして、ドワンゴの有料ブロマガに力いっぱい記事を書いたら、その記事に使用した「ナパーム弾の少女」の写真が、今度はAppleから“児童ポルノ”に認定されて削除させられてしまったという度外れて理不尽な展開。

 この時は、「ドワンゴだって、巨大企業Appleに逆らえなくて気の毒なんだから」と同情する気持ちがあったが、第二の検閲事件は2か月後、2018年4月に起きた。

セクハラ財務次官の発言をそのまま引用したら…

 2018年4月、『週刊新潮』に「ろくでもない財務事務次官のセクハラ音源」と題した記事が掲載され、テレビはどこもかしこも福田前事務次官の「キスしていい? おっぱい触っていい? 手縛っていい? 縛られていい?」という音声一色になっていた。

『週刊新潮』2018年4月19日号

 

 この話題をブロマガの中で取り上げた私は、福田前事務次官の発言を記事からそのまま引用して次のように紹介した。

「キスしていい」は当たり前、「ホテル行こう」と言われた記者もいて、「最近、どのくらい前に(セックスを)いたしたんですか?」「おっぱい触っていい?」「キスする?」「キスしたいんですけど」「ああキスしたい」「おっぱい触らせて」など、数々のセクハラ発言を、森友問題や消費税の話のあいだにほぼ接続語代わりに用いる人らしい。

 そうそうこの音声くり返し聞いたよな~なんて眺める人も多いだろう。

 ピンクの文字が記事からの引用だ。特別に工夫したわけでも創作したわけでもなく、ただ『週刊新潮』に掲載されていたものをつなぎ、テレビでもネットニュースなどでも100万回くりかえされた数多くの原稿と同じく紹介しただけだ。

 ところが、ここにドワンゴの検閲が入った。
 担当者から届いたメールは以下の通り。

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