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片想い探偵

2018.07.07 更新 ツイート

第2回

推理作家×探偵対談
9割がクロ!浮気調査の裏話辻堂ゆめ/HAL探偵社

 ストーキング体質の女子高生、追掛日菜子が事件の糸口を次々と見つける新刊『片想い探偵 追掛日菜子』の著者・辻堂ゆめさんと、大手探偵事務所「HAL探偵社」の社長、浅見さんが対談しました。その対談の様子をお届けする第2回。浮気調査中にバレたら…ヒヤヒヤですね…。
(文:篠原舞)

浮気調査がバレるパターン

辻堂 浮気調査をしていて、対象者にバレることはありますか?

浅見 ありますよ。基本的にバレるパターンがいくつかあるんですけれど、一つは依頼者さんがうちとの契約書をズボラに置いていて見つかるパターン。

辻堂 そんな迂闊なパターンが…(笑)。

浅見 あとは、普段から相手のLINEのやり取りをチェックしている方が、おかしいなと思ってバレるパターン。

辻堂 依頼者の方ともLINEのやり取りをするんですか?

浅見 そうですね。画像とかすぐに送りやすいので。あとは、そもそも以前に浮気調査を入れられている人とか。警戒心が異常に強いんですよ。

辻堂 またやられてるんじゃないかって思うということですね。ちなみに、調査の結果、証拠が見つかった時と見つからなかった時とでは報酬が変わるものなのですか?

浅見 変わらないですね。基本的には対象者をスタート地点から終了って言われるまで追い切れば成功なので。その行為に対して料金が発生してきます。その行為中に浮気が発覚してもしなくても、変わらない料金体系になっています。浮気の証拠を押さえたら、別で成功報酬、というのは結構レアなケース。

辻堂 弁護士の成功報酬のようなイメージがありました。どちらかというとエンジニアのような、かかった稼働に対して発生するものなんですね。

浅見 そうですね。浮気はあくまでも行動調査していく中で事実として出てきた、という考え方ですね。

辻堂 体感的にはどれくらい浮気って出てくるものですか?

浅見 だいたい9割は出てきます。

辻堂 「怪しい」と思って依頼してきている時点で、ほぼ当たってるんですね。

探偵には見極め力が問われる

辻堂 例えば一般人が誰かを盗撮したり、GPSを仕掛けたりしたらストーカー規制法に引っかかってくると思うんですけど、探偵の場合は免除されるものなんですか? それともグレーゾーンの部分もあるんですか?

浅見 免除される部分とアウトな部分が混在してますね。例えば、GPSをつけるにしても奥さんが依頼者で、旦那さんの車につけるならOKです。でも例えば、旦那さんが使っている社用車につけた場合はNGなんです。

辻堂 じゃあ浮気する時は社用車を使えばいいということですか?

浅見 そうなりますね(笑)。

辻堂 でも社用車で浮気というのもなかなかですよね(笑)。じゃあ、操作のうえで探偵さんが旦那さんのマイカーにGPSをつけちゃうことはあるんですか?

浅見 探偵業法で正確に言うと、僕らが勝手につけるのはNGなんです。基本は奥さんがつけるか、僕らがつける場合は依頼者が立ち会いのもとでつける。なので、探偵業の届出証というのをもらっているからといって、一般人よりできる範囲が広がるかっていうと、ほぼ何も違わない。依頼者がいて、依頼の対象者になった人物のみの行動を追跡調査をして撮影してもストーカー、盗撮にならないというだけなんですよね。

辻堂 例えば、ストーカーみたいな人が依頼してくるケースってないんですか?

浅見 あります。

辻堂 やっぱりあるんですね。

浅見 それで結局、殺人まで至ることもある。今、探偵業法という法律があるんですけれども、元々ある警備業の法律を改良して作っているだけなんですよね。できてまだ日も浅い法律なので、抜け穴がいっぱいあるんですよ。

辻堂 彼氏彼女や配偶者を装って依頼するお客さんが来た時はどうするんですか?

浅見 そこは、依頼人の窓口であるカウンセラーが判断します。明らかにおかしいなって思ったら、「ごめんなさい。うちでは受けられないです」と言います。

辻堂 そうなんですね。

浅見 例えば LINEやメールのやりとりや、二人で旅行したときの写真だとか、そういった物を見せてくださいと。

辻堂 それが一つも出てこない人はちょっと…。

浅見 無理ですね。でもそういう人は結構いますよ。「これキャバ嬢のキャストと客の関係以外何でもないな」っていう人。

辻堂 へえ…!

浅見 優しいカウンセラーだと「これだと、どうしても彼女とは言えませんね。ごめんなさい」みたいな感じで言うんですけど、僕はもう超説教ですね。「それ、やってることストーカーだから」って。

辻堂 そうですよね。それくらい言ってあげないと…。

浅見 企業調査の場合もどこまでやっていいか、やるべきか、というのは考えます。個人情報保護法によって、できることも昔よりだいぶ限られている。例えば車のナンバーも昔は誰でも情報を得ることができていたんですよ。陸運局に行って、「このナンバー調べてください」って言えば普通の主婦にでも教えてくれていた。不動産の営業さんなんかは、住宅展示場に来ている車を片っ端から全部メモして、全部陸運局に行って調べて、ダイレクトメール送ってたみたいですよ。

辻堂 そんな時代があったというのはちょっと怖いですね。

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辻堂ゆめ『片想い探偵 追掛日菜子』

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辻堂ゆめ 作家

1992年神奈川県生まれ。東京大学卒。第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞し『いなくなった私へ』でデビュー。他の著作に『コーイチは、高く飛んだ』『あなたのいない記憶』(宝島社)、『悪女の品格』(東京創元社)、『僕と彼女の左手』(中央公論新社)がある。

HAL探偵社

全国に15支店を展開。出演メディア多数(https://hal-tanteisya.com/media/) HP:https://hal-tanteisya.com/

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