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片想い探偵

2018.08.22 公開 ポスト

第1回

~ジャンル横断!「推し」がいる人 座談会~
歴史×羽生くん×名探偵コナン×横浜ベイスターズ×特撮好きが集まるカオス辻堂ゆめ(作家)

片想い探偵 追掛日菜子の主人公・日菜子は、好きになったら相手(推し)のことをとことん調べるストーキング体質の女子高生。そのストーキングスキルを使って、事件に巻き込まれている「推し」を助けます。

今回は、その日菜子に負けず劣らず強力な「推し」を持つ皆さんと、『片想い探偵』著者の辻堂ゆめさんの座談会を開催しました。「推し」への強すぎる愛が炸裂した座談会第1回。圧倒されっぱなしの辻堂さん&担当編集。しかし、辻堂さんの知られざる「推し」が発覚したのだった…!
 

参加者一覧
・フィギュアスケートの羽生結弦さん推し(以下、羽生推し)
・元横浜DeNAベイスターズ、現オリックス・バファローズの髙城俊人さん推し(以下、髙城推し)
明治時代に活躍した思想家の馬場辰猪さん推し(以下、馬場推し)
『名探偵コナン』推しさん(以下、コナン推し)
特撮ヒーロー推しさん(以下、特撮推し) 
 

濃すぎる自己紹介で波乱の予感

辻堂 『片想い探偵 追掛日菜子』の主人公・日菜子は、常に心に輝ける「推し」を持っているということで、同じく「推し」をお持ちの皆様とお話しできたらなと思って、この座談会を企画してもらいました。

編集 ええと、すでに身に着けていらっしゃるアイテムで何推しか分かる方もいらっしゃいますが、軽く自己紹介をお願いします。

髙城推し 待ってください! 着替えてもいいですか?

辻堂 え!? ど、どうぞ…!

高城推し お待たせしました!(ユニフォームを着る)

辻堂 おお、横浜ベイスターズファンなのですね! そして髙城選手ファン。

髙城推し そうなんです。横浜ベイスターズ、キャッチャーの髙城選手が好きなんですけど、なんと、先日トレードになってしまいまして、愛するベイスターズから居なくなってしまいまして。一週間くらい前にお昼ご飯食べてたら、いきなり「髙城俊人、トレード! オリックス・バファローズへ」ってニュースに流れて。同じセリーグのチームでもないなんて…。これからどうしたらいいの…。

辻堂 悲しい…。

髙城推し その発表後に横浜スタジアムに試合を観に行ったんですけど、どうしても試合内容が入ってこなくって。あぁ、いつもあそこに座ってたり、キャッチボールとかしてたのに、もう見れないんだって…。辛くて三回で帰ってきちゃって。(涙目になる)

辻堂 あああ、泣かないで…。

髙城推し ベイスターズ選手の練習場っていうのが横須賀にあるんですけど、友達が「多分来ると思うから一緒に行こうよ! 挨拶しに行こ!」って言ってくれて行ったんですね。そしたら、来てくれて。もうホント涙で。車のナンバーとかも知ってるんで。

全員 車のナンバー!?!?

髙城推し 髙城選手の車が練習場に入ってきたのを見て、車を寄せるところを予測して待ってて。車から降りてくるときに、(髙城選手の顔写真がプリントされた)タオルを掲げて「サインください!」って言って。そしてら「今片付けするから、後でね」って囁いてくれたんです。

辻堂 かっこいい?! そういう、ファンの方を誠実に大事にされる姿勢が、愛されているところなんでしょうね。

編集 冒頭から濃すぎる…次の方お願いします!

羽生推し 私は、羽生結弦くん推しです! 今、金メダルを獲ってすごく羽生くんブームになっているんですけど、私はそこまでにわかファンではなくて、「ソチ前落ち」なんですよ。7年越しの尊敬愛ですから、気持ちはピュアです。

辻堂 すみません、「ソチ落ち」とは…?

羽生推し 「どの段階で羽生くんに恋をしたか」という意味です。これ、羽生くんが言っていたんですよ。「ソチ落ち? 平昌落ち?」って。

辻堂 恋に落ちた時期ということですね! 勉強になります。やっぱり、こういうそれぞれのファンの方にしか分からない独特なワードがあるのがいいですよね。 

 

コナン推し えっと、ちょっと全然系統が違うんですけど。小学生のときから『名探偵コナン』が凄く好きで。作品としても推していますし、キャラクターで言うと、江戸川コナンくんと赤井秀一さんが好きなんです。

辻堂 おー! 2次元推しの方も!

コナン推し ミステリーが好きで小説もたくさん読んでいるんですけど、そこから『名探偵コナン』にハマッて。セリフのひとつひとつが凄く良いし、いま映画も盛り上がってて、とてもアツいので是非!

辻堂 実は私もコナンは全巻持ってます。映画もここ数年は毎回映画館で観ていて。今年、映画の盛り上がりが尋常じゃないですよね! 今、途中から出てきた安室透くんというキャラクターが凄く人気で。

編集 普通にコナン推しじゃないですか!

羽生推し いきなり出てきた安室くんがこんなにもてはやされるのって、ファンサイドから見てどうなんですか?

辻堂 私は登場人物みんな好きなので、そのうちの一人という捉え方をしています。原作ではずいぶん前から安室くんは出てたのに、急に人気が出た印象ですね。2年前くらいの映画で赤井秀一と安室透の戦いで盛り上がって。何も考えずに見てたら、その後凄い盛り上がったからびっくりした(笑)。

女子を釣るために狙って出したキャラというわけではなくて、前から出ている、何かと謎が多いキャラという感じ。

コナン推し わかります(笑)。私も安室くんは好きですが、特別な推しというよりはキャラの1人として見てるんですけど。それにコナンくんと赤井さん推しは変わらないですし。小学生の頃に赤井さんを好きになって、そっからずっと、赤井さんです(照)。

髙城推し 赤井さんて誰? どの人? なんか、黒い人?

辻堂 黒い人は、たぶん安室さんかな(笑)。赤井さんの役柄は、少し説明しづらいんですけど…。FBIなんだけど元々黒の組織(作中の黒幕)にいて、みたいな。1回死んでて、実は生きてた、みたいな。

編集 コナン推しの方より喋っちゃってるじゃないですか!

馬場推し 私の推し、故人でして。歴史上の人物なんですけども、馬場辰猪(ばばたつい)という方を推しています。正直全然有名ではなくて、資料集の欄外くらいにしか出てこないっていう。

辻堂 知らなかったです…。

馬場推し 福沢諭吉の門下生でして、明治維新ののちに知識層として留学をして、イギリスでの最新の政治とか勉強してきたんですけど、帰国後は政府のために働かずに「国民の権利を守るんだー!」みたいな活動をして、最後にテロを計画した疑惑で逮捕されて、無罪を主張してアメリカに渡って亡くなったという方です。板垣退助と喧嘩をしたりしています。

編集 さすが、立て板に水のような略歴説明ですね…!

辻堂 100回くらい「誰?」って聞かれたご経験がある感じですね…! どういうところが魅力なんでしょう?

馬場推し 端的に言うと色々とギャップがすごいんです! 当時の新聞に「すごい美形」って書かれているくらいイケメンなんです。当時の二つ名が「洋行帰りの美形弁士(弁士=弁護士)」でした。美形ゆえに、演説会には彼目当ての若いお嬢さんも来ていたとかなんとか。本人は、「危険な活動をしているから大切な人は作らないんだ(意訳)」と生涯独身でした。

でも、夜中に1人で演説の時の笑顔の練習をしていて、それを通いの女中さんに見られて、怖がられて逃げられたとか…!

辻堂 インテリでイケメンなのにお茶目、というギャップが(笑)。時代小説で主人公になってそう。

馬場推し でも、時代小説で彼を主人公にしたものがないんです! どマイナーなので…。それもあって、今回この座談会に出たら、馬場辰猪の知名度が少しは上がるかなと期待して来ました。

編集 推しへの奉仕精神が強い(笑)。

 

特撮推し 自分は特撮推しです。

全員 おー!!!

特撮推し このTシャツを見てください(着用済み)。「電光超人グリッドマン」ていうのが好きで、ちょうど今年が25周年で、この秋アニメもやるんです。あとは「仮面ライダーBLACK」と「仮面ライダー剣」。

馬場推し ファイズ(仮面ライダー555)はどうでしょう?

特撮推し ファイズも好きなんですけど、1番推しが、倉田てつをさんで。ステーキ屋さんやってるので、そこに行きました。ご本人がステーキを焼いてくれるんです。
(編集注:東陽町にあるそうです

辻堂 えっすごい、俳優なのにステーキ屋さんもやってるんですね。そして、ライダーが好きなのと、中の俳優さんが好きなのは両立するんですね。

特撮推し 小さい頃からテレビで特撮を見てたんですけど、周りにあんまり女の子で見てる子がいなくて。周りはリカちゃん人形で遊んだり、少女漫画を読んだりしているのに、自分だけ「昨日の特撮見た?」みたいなのが全然言えなくて。

辻堂 そうなんですね。私も弟が2人いるので日曜の朝は弟達と一緒に一通り見てました。でも仮面ライダーよりは、戦隊物の方が好きで、そっちの方をよく見てました。

羽生推し 私はゴーカイジャー(海賊戦隊ゴーカイジャー)に何か月も燃えちゃって、少しその間異常でした(笑)。

特撮推し ゴーカイジャーはもうメモリアルイヤーだったので。今までの戦隊全部出てきたんですよ。昔から見てる人も、新しく開拓していかれる方も、みんながわーって盛り上がった年だったんです。

辻堂 それは豪華ですね! 久しぶりに見返したくなっちゃいました!

編集 これで全員分の自己紹介終わりですね。自己紹介だけで1時間近く使っちゃってますけど…(笑)。『片想い探偵』の日菜子ちゃんに負けず劣らずの推し愛でしたね!

(つづく。ここから話はディープな方向へ…)

関連書籍

辻堂ゆめ『片想い探偵 追掛日菜子』

追掛日菜子は舞台俳優・力士・総理大臣などを好きになっては、相手の情報を調べ上げ追っかけるストーキング体質。しかしなぜか好きになった相手は、殺人容疑をかけられたり脅迫されたりと、毎回事件に巻き込まれてしまう。今こそ、日菜子の本領発揮! 次々と事件解決の糸口を見つけ出すが――。前代未聞、法律ギリギリアウト(?)の女子高生探偵、降臨。

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辻堂ゆめ 作家

1992年神奈川県生まれ。東京大学卒。第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞し『いなくなった私へ』でデビュー。他の著作に『コーイチは、高く飛んだ』『あなたのいない記憶』(宝島社)、『悪女の品格』(東京創元社)、『僕と彼女の左手』(中央公論新社)がある。

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