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助けて!神様・仏様

2018.01.28 更新 ツイート

長く抑圧してきた自分を救いだしてあげるための神様岡映里

イラスト by まむしの妹・カツオ

今回のお悩み人「ランチ女子会のメンバーから嫌われている気がします」

 40歳会社員の女性です。月に一度ランチ女子会をもう2年ぐらいやっているのですが、ここのところ全く楽しいと思えません。なぜかわからないのですが、ランチ会メンバーに嫌われているような気がするのです。10人ぐらいで集まるとき、私から遠い席の友達は爆笑したりして盛り上がっているのですが、私の周りはシーンとしていることがあり、考えすぎかもしれないのですが、自分がいると白けるのかなと思ってしまいます。LINEでも、自分が送ったメッセージにはレスがつかないことが何度かあったりして。
 メンバーのなかには、旦那どうしが同じ会社につとめていて、子供の年齢も同じ、という子が数人いて、女子会以外でも家族ぐるみで付き合っているせいか、彼女たちの結束がすごく固く見えて、自分はもう必要ないんじゃないかと。被害妄想かもしれませんが、悩んでいます。

それは実はまだ「悩み」ではありません

 悩みって他人との関係性のなかではじめて生まれてくるものです。他人の存在があってはじめて、「自分のやり方」と違うその他人の行いを許せなく感じたり、不愉快に感じたりして、その不快感から逃れたくなって苦しむ。それが「悩み」になるのです。
 でも、私は最近思うのです。その悩みをもたらした他人をどうにかすることでは、悩みは本質的には解決しないのではないか、と。

 彼氏に二股をかけられたとか、ブラック企業から抜けられなくて辛いとか、お姑さんとうまくいかないとか、生きているといろいろなことがあって、その都度苦しみます。それらを解消するために、問題に立ち向かい、その結果そこから抜け出せたら、その問題はもう悩みではないんじゃないか。
 そうではなく、苦しみから抜け出すために考えつく限りのことをやってみて、それでもどうすることもできないものが悩みなんじゃないかな、と思うのです。

 相談者さんの場合は、「友達と一緒にいても疎外感を感じる」ということに苦しんでおられます。
 そこで、たとえば私が、「それなら友達を替えたらいいのではないですか」と助言をし、「じゃあそうします」と、アドバイス通りに行動を起こしてみたとします。そして新たな友達とは気が合うのでとてもハッピーになった。そんな場合、それはもう悩みではないわけです。
 本当に悩みとするべきなのは、「友達を替えてみても、やっぱり新たな集団のなかで疎外感を感じてしまう」「いろいろやってみたけど、同じ悩みが自分に付きまとってくる」と自覚したときではないでしょうか。

 なので、相談者さんは、まずは苦しみの解消に向けていろいろな行動を起こしてみるといいと思います。
 友達を替えてもいいですし、これまで脇役的な役回りだったら、イニシアチブをとってみるなど、グループ内でいつもと違うポジション取りをしてもいいかもしれません。
 そういうことをやってみてからでないと、この苦しさはどうも周りの人のせいではなく、自分のなかの問題が引き起こしているのかもしれない、という気づきに至らないのかもしれません。

 環境を変えても、行動を起こしても、自分はなぜ同じ苦しみに付きまとわれているのか。それが悩みの本質なのではないかと、最近は思うのです。
 不誠実な彼氏や、思いやりのない友達や、身勝手な姑や、搾取する気満々なブラック企業など、悩みの本質は「自分の外」にあるのではなく、「自分のなか」にある。その「自分のなかにある苦しみの種」の存在に気づかせてくれるのが、自分の周りで起こるトラブルだったり問題だったりするのではないでしょうか。

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助けて!神様・仏様

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岡映里

作家。1977年埼玉県三郷市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、2000年に新潮社に入社。週刊新潮記者として東日本大震災を取材、その時の体験を『境界の町で』(リトルモア)にまとめ、作家デビュー。雑誌やWebに寄稿のかたわら会社勤務を続けていたが、2017年4月に円満退社して独立した。現在は震災で得た双極性障害の闘病と克服の体験から、精神疾患に苦しむ人に向けたソーシャルワークとカウンセリングを学びながら作家活動を続けている。東映実録路線映画愛好文芸ユニット「まむしの姉妹」の文担当。
photo by Pascal Vossen

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