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助けて!神様・仏様

2017.12.21 更新 ツイート

家族の反対を突破し「やりたいこと」をやるための神様岡映里

イラスト by まむしの妹・カツオ

今回のお悩み人「絵描きになりたいと言ったら親に大反対されました」

 大学院修士課程2年の女です。いろいろ考えて就職活動をすることにして、無事希望する企業に内定をもらうことができました。ところが、就職活動をしながら自己分析を続けていたところ、私は会社員になりたくないということがわかってしまいました。それよりも元々好きだった絵を描いて暮らしていきたいという気持ちをはっきり自覚するようになりました。
 そこで両親に、「就職したらお金をためて、独立したい。絵描きになりたい」と伝えたところ、「そんな不安定な人生を選ぶな。一度でも履歴書に空白ができると二度とまともな社会人には戻れなくなるぞ」「一人前になるまでの収入はどうするんだ」「いままで学費を出してやったのに」などなど、大反対をされました。私は自分に嘘をついてまで世間体を気にして生きていきたくはないのです。でも、私にとって親はとても大切な存在で、親を悲しませたくもないのです。
 いずれ本当に会社をやめることを決意したときに、今度こそあとに引けない親子のバトルが起こると思うのですが、親とも良好にやりつつ、自分の夢を貫くにはどうしたらいいでしょうか?


「親ブロック」は実は「自分ブロック」

 人ってごく若い頃は世間の物差しに自分を合わせようとします。そうしないとダメだよって親に言われたり先生に言われたりしたからです。

「いやおれは違う、親とか先生の言うことなんてくだらねえ」と反発するホネのある人もなかにいるでしょうが、そんな人でも、自意識をのびのびさせていると、友達からハブられたり恋人にフラれたり就活で全敗したりして痛い目に遭ったりします。すると、「やっぱり世間の物差しのほうが正しいのかなぁ」なんて自信を失ったりします。

 でも、自信を失いすぎて、世間の物差しが絶対だとばかりに自分を殺していくと、今度は自分の本心が騒ぎ始めます。「窮屈だなあ」と。「世間も大事だけど、ここんところ、あまりにも世間のほうばっかり見てて、自分を見失ってないか?」と。でも、いったん自分を見失うと、再び自分を見つけるのは相当大変なんですよ。私がそうだったのでよくわかります。

 で、自分の本心もわからなくなっちゃって、なんかつらくて死んじゃいそうだな、っていうぐらい苦しくなった頃に、パッと出会うものが「ほんとにやりたいこと」「本心が求めているものや人」であったりするわけです。これはサインなんですよね。「こっちを選んだほうが幸せになるよ。すでに十分世間を知って知恵もついたんだから、これから大きく間違うこともないんだし。思いきって舵を切ってみたら」っていうサイン。

 ところが、いざ転身をする決断をすると、必ず出現するのが「親ブロック」「嫁ブロック」「夫ブロック」なのです。

 この「ブロック」は、これまで世間の物差しで生きてきたあなたを、「そっちに行ったら生きていけなくなるよ!」と世間の物差しを振り回して全力で止めてくれる存在です。
親や嫁や夫は自分のこれまでの人生を分かち合ってきた存在ですから、説得力は抜群にあります。しかもなぜか罪悪感までつれてきます。「親を悲しませたくない」「嫁に失望されたくない」「夫に見捨てられたくない」。大事な存在であればあるほど、そんな気分がハンパなくやってきます。自分の夢に対する「ブロック」の破壊力は想像以上です。

 この罪悪感と説得力に屈して、やりたいことを諦めてこれまでどおりの人生を選ぶ人はものすごく多いです。そのとき、自分の本心と永遠にサヨナラすることになります。
するとどうなるか。

 今度は自分自身を生きている、自由にやっている人を妬んだり憎んだりする人になるんですよね。だれがって? あなたがです。「世の中そんなに甘くないんだよ!」とか言っちゃって。もっと最悪なのが、自分の子どもや配偶者がやりたいことが出てきたときに、世間の物差しを振り回して攻め立てる「ブロック」にあなた自身がなってしまう、ということ。

 やりたいことをやらないだけでなく、やりたいことがある人の邪魔までしてしまう、そんな人生を送ったら絶対死ぬとき後悔します。だから、やりたいことが出てきたときは、絶対やりたいことをやりましょう。

 そして実は、やりたいことをやりながら、親や嫁や夫ともうまくやることはできるのです。

 相談者さんの場合で言えば、この「親ブロック」をどうとらえたらいいか。

 これは、親の反対じゃなくて、自分の心の声を、親が代わりに言ってくれていると考えるといいと思います。

「絵描きとしての人生を送るのは不安定である」
「せっかく大学院まで出してもらったのに無関係な仕事をして学費を無駄にしてしまう」
「一人前になるまでの収入をどうしよう」
「履歴書に空白を作ると人生終わる」

 自分自身がそういう不安を感じているから、親の言葉が刺さるわけです。

 ということは、「親ブロック」とは、「自分ブロック」と言い換えてもいいと思います。

 ●自分のやりたいことをやるには「親ブロック」を越えないとならない

 これだと、すごく難易度高そうに見えますが、

 ●自分のやりたいことをやるには、「自分ブロック」を越えないといけない

 に言い換えてみると、あら不思議。そりゃそうだな、と思いますよね。ブロックは、自分の夢と対立するものではなく、自分の夢に近づくために解消する課題なのだと理解するといいと思います。

 そういうふうに見方を変えると「親ブロック」はありがたいですよね。自分でフタをしていた課題を、代わりに言ってくれているわけですから。

「確かに絵描きとしての人生は確かに不安定かもしれな。もし仕事が来なかったら自分にどんなことができるか」
「大学院まで出してもらったことの意味をもう一度考える。自分の絵に生かせることがあるはず」
「一人前になるまでの収入をどうするか」
「履歴書に空白がある人は本当に全員人生終わっているのか、調べてみる」

 など、課題をクリアするために考えて実行していけばいいわけです。

 そして矛盾するようですが、自分の人生に関することは、「報告」しても「相談」はしないことをおすすめします。相談すると必ず親や配偶者にブロックされるからです。そしてブロックされるのはなぜかというと、相談しているあなた自身がブロックされたいからです。こういう自分の本質のための行動をするときは、確かに不安なので、「やらなくていい理由」を探してしまうのです。
 
 相談者さんの場合も、そういう気分があったりしませんでしたか?

 相談するのはやめましょう。報告さえしていれば、大切な人にとっての「ひどい人」ということにはならないと思います。ただ、「おまえ、ほんとにその道に進んで大丈夫なのか」ということは、いろんな切り口で詰問されるでしょう。

 その際に力になってくれる神様を紹介します。

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岡映里

作家。1977年埼玉県三郷市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、2000年に新潮社に入社。週刊新潮記者として東日本大震災を取材、その時の体験を『境界の町で』(リトルモア)にまとめ、作家デビュー。雑誌やWebに寄稿のかたわら会社勤務を続けていたが、2017年4月に円満退社して独立した。現在は震災で得た双極性障害の闘病と克服の体験から、精神疾患に苦しむ人に向けたソーシャルワークとカウンセリングを学びながら作家活動を続けている。東映実録路線映画愛好文芸ユニット「まむしの姉妹」の文担当。
photo by Pascal Vossen

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