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あなたとわたしの生存確認日記

2026.11.08 公開 ポスト

自分で選んだ道を、答えにしていくしかない(10月12日) ―「ベルリンは冬だよ」とLINEが来た。燃え殻

2026年10月12日

朝晩は、ずいぶん冷えてきた。昼間はまだちょっと蒸し暑い瞬間もあるけれども。

軽井沢に住んでいるデザイナーから、「こっちは寒いくらいですよ」というメールが届いた。ドイツに留学している映像制作会社の人からも、「ベルリンは冬だよ」とLINEが来た。いいなあ、ベルリン……。

ここから怒涛のように寒くなっていって、気づいたら大晦日、な予感がする。

***
言いづらいが、またしても、カリーライス専門店『エチオピア』に朝十時から行ってしまった。癖になっている。そして神保町の喫茶店を転々としながら、原稿を書いている。

 
エチオピアの二階に飾られている謎写真。
えび野菜カレーの10倍と豆サラダ。いい加減、次は違うものを食べようと思う。

***
水木しげるの文庫を購入(ヤマザキマリ編集)。

『水木しげる厳選集』

***
神保町の喫茶店で、隣の席にいた若い男が、さらに若い男に向かって、「人生ってさ」みたいな話を熱っぽく語っていた。自己啓発でも、ネットワークビジネスでもない「人生ってさ」を、久しぶりに耳にした気がした。

「だからさ、すでに答えがあるものをわざわざ『問い』にして、答えを見つけ出せ、というのが学校じゃん。でも、社会に出たら、ほとんど答えないじゃん。ないよね? 人生ってさ、自分で選んだ道を、答えにしていくしかないじゃん」

「わかる!」と、思わず会話に乗っかりそうになってしまった。どっかで聞いたような話だが、どっかで聞いた話を自分ごととして話すところからしか、なにかが生まれることはない気がしている。

***
東京は、陽射しこそ少し強いけれど、風が気持ちいい。いまが一年でいちばん過ごしやすい季節かもしれない。「関西風のおでんでも食べながら、ちょっと打ち合わせしませんか?」という編集者からの誘い。うーん。受けてしまいそうだ。

今日の分の原稿のノルマは達成。あとは、小説のプロットを夜までやってみるだけ。

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(アイコンイラスト:大橋裕之)

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燃え殻

1973年生まれ。2017年『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説家デビュー。同作はNetflixで映画化、エッセイ集『すべて忘れてしまうから』はDisney+でドラマ化、『湯布院奇行』が朗読劇化(原作)、『あなたに聴かせたい歌があるんだ』がコミック化とHuluでドラマ化(原作と脚本)された。著書に小説『これはただの夏』、エッセイ集『それでも日々はつづくから』『ブルー ハワイ』『愛と忘却の日々』ほか多数。

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