2026年9月18日
朝いちで、茗荷谷の歯医者へ。虫歯の治療だった。
医者に「またセラミックでいいですよね?」と訊かれ、「ですね」と答えてしまった。これで二本目。また六万円である。
一昨日、「今回、五万円でお願いできれば」と言われた案件があった。「うーん、ちょっと考えさせてください」と保留にしていたのだが、帰りの丸ノ内線で、「先日の件ですが、引き受けさせていただきます」と即メールを送った。
セラミック憎し。
***
茗荷谷の帰りに、神保町で久々の清井商店。
清井そばを食べた。やはり、ここの沖縄そばが東京でいちばん好きだ。欠点があるとしたら、美味しすぎることかもしれない。
ときどき、沖縄で食べた、あのさっぱりとして飾り気のないソーキそばが、無性に食べたくなることがある。清井商店が悪いわけではない。清井商店は、東京でいちばん美味しい沖縄そばを出しているだけだ。
とくに出汁が美味い。セルフのさんぴん茶(たぶん)も、冷え冷えで美味しい。
***
J-WAVEのアルコール除菌の近くにいる白犬。かわいい。
***
オンライン会議を二件。
原稿の内容から、東京タワーの話になった。昔、付き合っていた人と、東京タワーの展望台に登ったことがある。その子は、なにかと話を暗い方向へ持っていく子だった。
「ねえ、下見て。あんなに人が小さい。ここから飛び降りたら、絶対に死ぬね」そう言って笑った。そして間髪入れずに、「いま首都直下型地震がきたら、どうする?」「そのとき、東京タワーって、どうやって崩壊するんだろう……ポキッといくのかな。こわいね」と、不幸三本立てを披露していた。
オンライン会議でその話を編集者にしたら、ゲラゲラ笑われた。「そういう子が出てくるのも、いいじゃないですか〜」なんて話になった。
あのとき東京タワーから下を覗くと、車も人も小さかったけれど、ちゃんと判別ができた。「ここから落ちたら死ぬね」と彼女に話を合わせると、「でも途中で気絶するから大丈夫」と言う。なにがだ! と時空を超えて、いまさらながらにツッコミたくもなる。
楽しいときに、悲しいことを思いついてしまう人だった。楽しくて、嬉しくて、思わず悲しいことを探してしまう人だった。
***
それにしてもセラミックが憎い。いや、虫歯が憎い。
あなたとわたしの生存確認日記

今日も無事でしたか? 燃え殻さんが毎日配信するレター「底なし日記」より、週に一度一日分を転載します。
(アイコンイラスト:大橋裕之)
- バックナンバー
-
- 楽しいときに、悲しいことを探してしまう(...
- 二度と経験したくない懐かしさ(9月14日...
- 諦める勇気だってある(9月9日)― 九条...
- 陰謀論みたいな日々(9月5日)―『リトル...
- 服を選ぶ才能がない(8月29日)―「万引...
- チャンスの女神は前髪しかない(8月13日...
- 羽田第3ターミナルのモスバーガー(8月9...
- 片岡鶴太郎さんの言葉(8月3日)― そろ...
- 「ChatGPT」という親友(7月24日...
- 写真撮影のため、朝から静岡沼津へ(7月1...
- 新宿三丁目『スパゲティー nokishi...
- 紆余曲折にも程があるほどに曲折(7月2日...
- ソプラノ声のまたね!(6月24日)―『初...
- 不思議な仕事に就いている(6月15日)―...
- 「どこの炒飯が一番美味いか?」(6月7日...
- NEWノートパソコンの行方(6月3日)―...
- 『どんな人生にも名ゼリフはある』(5月2...
- 都会派になりたい(5月19日)― 太田胃...
- 高級ホテルのロビーで流れるリラックスジャ...
- レモンスカッシュ日和(5月7日)― 舘ひ...
- もっと見る










