
全国のスーパーマーケットを探索している女性に取材した。別れ際、「よかったらどうぞ」と手渡されたのは、マキシマムという宮崎のご当地調味料だ。都城市の歴史ある食肉加工会社が、自社の肉をおいしく食べてもらうために開発した粉末の万能スパイスである。
原材料を見ると、醤油、オニオン、カツオエキス、ガーリック粉末、ナツメグ、パプリカ、クミン、ローレルとある。なるほど、見るからに旨そうだ。
緑のラベルに「マキシマム」とカタカナで大書きされたロゴ、赤いキャップの無骨なデザインに素朴さが漂う。「マキシマム(最大級の意)」というネーミングも直球の昭和風味で惹かれる。
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ある日、逗子へアジフライを食べに ~おとなのこたび~

早朝の喫茶店や、思い立って日帰りで出かけた海のまち、器を求めて少し遠くまで足を延ばした日曜日。「いつも」のちょっと外に出かけることは、人生を豊かにしてくれる。そんな記憶を綴った珠玉の旅エッセイ。