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51歳緊急入院の乱

2022.12.09 公開 ツイート

第47回

生きていくにはお金がかかる 花房観音

退院して10日が過ぎた。
今日は退院してはじめての検査の日なので、病院に向かった。
一階の会計窓口の近くにある機械に診察券を入れて、自動受付を済ます。
そして移動して、血液検査、尿検査、レントゲンだ。
さすが大きな病院で、無駄がなく検査もそんな待たされることもなく、動きやすかった。
診療時間になって呼ばれて、10日ぶりに主治医にあう。
今、どんな状態かを聞かれ答え、検査結果を見せてもらいながら、「経過は良好で、問題ないですね」といわれ、ホッとする。
また一ヶ月後に診察の予約をとり、処方箋をもらって会計を済ませた。
会計窓口のフロアには人が溢れていたけれど、導線がスムーズで、ここもあまり待つこともなく、機械で支払いをした。
そして近くの薬局で、薬をもらった。

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40代。溢れ出る汗、乱れる呼吸、得体のしれない苛立ち……。心身の異変を飼い慣らしながら、それでも女を生きていく。いくつになろうが女たるもの、問題色々煩悩色々。綺麗な50代をなぜ目指さないといけないのか、死ぬまでにあと何回「する」のか、グレイヘアを受け入れられるか。更年期真っ盛りの著者が怒りと笑いに満ちた日々を綴る「女の本音」エッセイ。

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51歳緊急入院の乱

更年期真っ只中。体調不良も更年期のせいだと思っていたら……まさかの緊急入院。「まだ死ねない」と確信した入院日記。

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花房観音

2010年「花祀り」にて第一回団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。京都を舞台にした圧倒的な官能世界が話題に。京都市在住。京都に暮らす女たちの生と性を描いた小説『女の庭』が話題に。その他著書に『偽りの森』『楽園』『情人』『色仏』『うかれ女島』など多数。

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