1. Home
  2. 生き方
  3. 51歳緊急入院の乱
  4. 自分をいじめるのはもうやめました

51歳緊急入院の乱

2022.12.02 公開 ツイート

第45回

自分をいじめるのはもうやめました 花房観音

退院5日目。
いつも通り早起きして仕事して、昼ご飯は冷凍の弁当、夜は野菜多めのプレートと、変わりなくすごす。
野菜多めのプレート、せっかくだからと写真を撮って、SNSにあげたり、実家の親や義母に送る。
入院後半、減塩、野菜多めのレシピ本を読んで、気になったものをメモしたりしていた。でも、結局、退院してから、同じものばかり作って食べている。楽に作れて美味しいものだから、いいんだけど。

健康的な食生活、十分な睡眠、運動を心掛けないといけない。
しかし、美味しいものしか食べたくない。「身体にいいから」と美味しくないものを食べたり、我慢するのはストレスになるし、続かないのはわかっている。
入院中だって、食事が美味しいから耐えられたのだ。食べる楽しみだけは失われたくない。
運動だって、しんどいと思うと、続かないのは、今までの経験で身にしみている。
まだ体力が戻らないけれど、動けるようになったら、どうしようかと考える。
睡眠に関しては、入院前から、めちゃくちゃ寝てる。
睡眠時間だけは譲れない。何があっても死守するつもりだ。

ここから先は会員限定のコンテンツです

無料!
今すぐ会員登録して続きを読む
会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン

関連書籍

花房観音『ヘイケイ日記 女たちのカウントダウン』

いつの時代も女の人生、いとめんどくさ。 諸行無常の更年期。花房観音、盛者必衰の理を知る。 とはいえ花の命はしぶといもので生理が終われど女が終わるわけじゃなし。 五十路直前、滅びるか滅びないかは己次第。 いくつになろうが女たるもの、問題色々、煩悩色々。

{ この記事をシェアする }

51歳緊急入院の乱

更年期真っ只中。体調不良も更年期のせいだと思っていたら……まさかの緊急入院。「まだ死ねない」と確信した入院日記。

バックナンバー

花房観音

2010年「花祀り」にて第一回団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。京都を舞台にした圧倒的な官能世界が話題に。京都市在住。京都に暮らす女たちの生と性を描いた小説『女の庭』が話題に。その他著書に『偽りの森』『楽園』『情人』『色仏』『うかれ女島』など多数。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP