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台湾ごはん、何食べる?旅ができる、その日のために

2021.04.06 更新 ツイート

「台湾豚しゃぶ&ニンニクタレ」レシピ付

日本の薬味が恋しい!青じそ求めて台湾の花市を彷徨ってみた 竹中式子

台湾人の阿米と日本人の美菜が、台湾美食を巡るコミックエッセイ『台湾ごはん何食べる?』が好評発売中!

台湾に住んでいると恋しいものはいろいろありますが、食べ物ならなんといっても薬味!
「この味噌汁にみょうがを入れられれば」「このパスタに青じそをトッピングできれば」と、何度思ったことでしょう。

 

先日、台湾の知人たちに日本風の寄せ鍋をふるまうことになりました。

私は高校時代に相撲にハマりまして(若貴ブームの頃です)。そのころ買いあさっていた相撲雑誌に載っていた、相撲部屋の鶏団子鍋レシピが私の十八番。日本では大みそかになると我が家に集まる友人たちとこの鶏団子鍋をつつきあうのが恒例行事で、自分で言うのもなんですが、とても好評なのです。まぁ、相撲部屋のおかげなのですが……。せっかくなので、この鶏団子鍋を台湾の人たちにも食べてほしいと思うのも必然の、自慢の鍋です。

鶏団子に欠かせないのが青じそです。でも台湾の普通のスーパーや市場には青じそはありません。一度、青じそ抜きで作ってみたのですが、さわやかさがない! これは私の(相撲部屋の)鶏団子じゃない! 台日友好が決裂する!

そんな私の嘆きを聞いた駐在日本人妻が教えてくれました。

「花市へ行くのよ!」

台北にはその名のとおり花屋さんがたくさん集う花市がいくつかあります。なかでも「建國假日花市(ジェングォジャーリーファシー)」は、土曜・日曜に高架下で開催される、電車でも行きやすいのが嬉しい花市。最寄り駅の大安森林公園駅に着くと、戦利品を抱えた人々がどんどん改札口へ向かってきます。

ここに青じそがある――左右にたち並ぶたくさんの花屋さんを首をふりふり確認しながら進みます。見逃してなるものか! その想いが私を奮いたたせます。

色とりどりの花の鉢植えの販売が花市のメイン。ミニサボテンもたくさん見かけました。ブームなのかも?
台湾は蘭の栽培が盛んです。一株100元(約380円)という驚きの値段!

でも、歩けども歩けども、青じそは現れません。「ハーブを売っている店にある可能性が高いよ」と言われていましたが、並んでいるのはミントやローズマリー。青じその姿はありません。もしかして、季節じゃないから? と不安が胸をギュッと締めつけます。そして青ざめながら20分ほど歩いて、もう花市の出口というその手前で……ありました!

台湾では青じそより、赤じそのほうがじゃっかん一般的です

ちょいっと、しおっしおの青じそが!

でも文句は言いません。「ある」というだけで十分。みずみずしいのがいいなぁ、香りがもっと強いのがいいなぁ、なんて思いません。

一株100元(約380円)。駐在日本人妻によると、鉢植えで売っているものの、葉を摘みおえると次にまた葉を育てるのはけっこう難しいとのこと。でも、100元ならまた買えばいいか、と思える値段です。

こうして喜びに包まれながら買って帰った青じその鉢植えを冷蔵庫の上に据え、葉を摘みつみ作った鶏団子は、台湾の人たちにも大好評でした。

青じそは花市で手に入ることがわかりました。でもみょうがは難しそうです。台湾の代表的な薬味といえば、ショウガに生唐辛子、そしてニンニク。台湾でニンニクを避けるのはなかなか難しいかもしれません。それほどどんな料理にも入っています。みじん切りの入ったタレ類も豊富です。

今回、台湾ママに教えてもらったのは、豚しゃぶ&ニンニクタレの「蒜泥白肉(スァンニーバイロウ)」。台湾料理屋さんでよく見かける料理です。本格的な蒜泥白肉は、豚バラブロックを茹でてスライスしていますが、しゃぶしゃぶ用の豚バラを使えば簡単、早い。主役はニンニクタレですから。それではレシピをどうぞ!

✳︎  ✳︎  ✳︎

【台湾ママ流 蒜泥白肉(台湾豚しゃぶ&ニンニクタレ)】

●材料(ひとり分) 所要時間10分

ニンニク 2かけ
鷹の爪 適量
★醬油 大さじ2
★酢 大さじ1
★みりん 小さじ1
★ゴマ油 小さじ1
豚バラ肉 150g
日本酒 大さじ1

生唐辛子が手に入りやすいので、私は鷹の爪の代わりにそちらを使用しました

●作り方

1. 豚バラ肉に日本酒大さじ1をまぶし蒸す
もしくは、鍋に湯を沸かし、日本酒とショウガひとかけを入れて肉を茹でる

豚肉は蒸しでも茹ででもOK。日本酒で臭みを取ります

2. ニンニクをみじん切りに、鷹の爪は輪切りに

3. ★の調味料をすべてまぜ、2.を入れる

4.    火が通った豚肉にかける

お好みでねぎを散らして

★台湾ママのワンポイントアドバイス
・ゴマ油を入れるのは台湾ママのオリジナル
・酢は黒酢を使えば、より台湾らしい味わいに
・ニンニクはすりおろしてもOK

✳︎  ✳︎  ✳︎

ひと口食べて思わず「んまっ!」っと声が。酢の酸味とニンニクと唐辛子の刺激がガツンと豚肉の風味を引きたてているんです。調味料をまぜて、ニンニクのみじん切りをまぜるだけで、豚しゃぶはもとより、蒸し鶏にかけたり、鍋のつけダレにしてもいける万能タレが誕生するだなんて、なんてお手軽なんでしょう。

ニンニク臭を恐れない台湾では、私も気にせずガツガツとニンニクを食べています。みんなが食べているからなのか、ニンニクの臭いを感じたことがあまりありません。マスク着用が日常になった日本でも、ニンニク料理は怖くなくなりました? まずは外出予定がない日から、ぜひ力士のようなスタミナのつくニンニク活動を始めてみてください。

【店舗情報】
建國假日花市(ジェングォジャーリーファシー)
住所 台北市大安區建國南路一段(建國高架橋下橋段-信義路與仁愛路間)
営業時間 9:00~18:00
休み 月曜~金曜
→公式ホームページ

関連書籍

AKRU『台湾ごはん何食べる?台湾人・阿米と日本人・美菜の食楽記』

いつか、台湾に行けるその日のために。 水餃子、ワンタン、牛肉ラーメン、肉そぼろごはん、火鍋、海鮮、夜市、クレープ、揚げパン、かき氷……台湾人が本当に好きな台湾美食の旅にご案内! 台湾人の漫画家が日本人に指南する、台湾グルメコミックエッセイ。

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竹中式子

台北在住編集者。美味しいものとお酒が大好き。コミックエッセイ『台湾ごはん何食べる?』で取材したお店を写真つきで紹介するTwitter@taiwangohan1 、Instagram@taiwangohan 、Facebook@taiwangohan 、個人的に訪れた台湾美食は Instagram@shishizizi で公開中。美食以外の台湾の日常をつづったコラムを Facebook @cwssousakugakkou にて連載中。

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