
私の通うスタジオは今年でオープンして15年になります。先生の丁寧な指導が評判となり、開設後まもなく大人クラスは満員になり、新規の募集が締め切られました。
ゆえにその後、入れ替わりなし。3年ほど前から新規の募集が再開されましたが、それまでは固定メンバーでの約12年でした。
週に1~3回、数時間とは言え、10年以上一緒にいると、お互いの性格も性質もよくわかってきます。とくに、バレエのように身体を使うことはごまかしが効かないので、その人の色々な面が浮き彫りになります。大人ですのであからさまにはなりませんが、ときに小さくぶつかったり、発表会前にザワザワしたりもします。
でも、どこか身内のような親しさもあります。お互いの人生のステージの変化やさまざまな出来事を、詳しくではなくともほんのりと知っていて、喜んだり気遣ったりしてきたから。
転職、独立、退職。お子さんが成長し進学したり、就職したり、結婚したり、お孫さんができたり。大切な人をなくしたり、病気になったり、復帰したり。犬を飼ったり、なくしたり。住むところが変わったり。新しく生きる道を見つけてバレエを諦めた人もいます。ジュニアのクラスにいた人が、成長して社会人になって、大人クラスに参加してくれたりもします。
バレエ大好きという一点だけで繋がっているとりとめのない、でも、愛すべき仲間たちを、今回はイラストでご紹介します。仲好しの解剖学オタクのAさんから「描くときは、細めに描いてな!」というご要望(命令)をいただいているので、全イラストに見えないフィルターをいっぱいかけています。
1回では終わらないので、折りにふれ、また続きを描くかも。
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大人バレエの世界

いくつになっても憧れる華やかなバレエの世界。アラフォーからバレエを始めた著者による、楽しく、たくましく、哀しくもおかしい“大人バレリーナ”の日常。
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