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助けて!神様・仏様

2019.11.21 更新 ツイート

自信が持てない自分を魅力的に演出してくれる神様岡映里

(イラスト by まむしの妹・カツオ)

今回のお悩み人「どうしたら人前で緊張しないで話せますか?」

人前に出ると異常なほど緊張してしまいます。朝礼でのスピーチ当番が年に何度か回ってくるのですが、もう何年もやっているのにいまだに声が震えてしまいます。テーマは自由で、本の感想を言ったり、そのとき気になった業界のことについて話したりなど、特に高度なことを求められているわけでもないのに、毎回プレッシャーがすごいです。どうしたら緊張せずに話せるようになりますか?(34歳女性、会社員)


「これだけは伝えたい」ことを決めておけば、どんなに緊張しても大丈夫

人前で話している人の声が緊張で震えている。私も何度も見たことがある光景です。声どころか、手とかまで震えちゃってる人も結構います。

その対策はひとつだけ。緊張と友達になるということです。

では、どうやったら緊張と友達になれるでしょうか? 今回はそれをご説明します。

 

まず、緊張して震えながら話している人を見ると、あなたはどう感じますか? 私はこう思うことが多いです。

「ああ、緊張しているのに、それに負けず頑張って話そうとしているな」

私はそんな人たちに好感を覚えます。あなたもそうではないでしょうか?「この人緊張してる~、うわーみっともない~ダメダメだなwwwww」などと思う人は、少数派だと思います。好感は持たないまでも、「どうでもいい」と思う人が大部分のはず。1時間後には、その人が震えていたかどうかなんて覚えていない、ということがほとんどだったりします。

こんなふうに、他人の緊張は厳しい目で見ないのに、自分に対しては「緊張してるwwwww だっさwwwww」と、思いっきりけなしてしまう、おとしめてしまう。それが「緊張することを気にしてしまう」人の心の中で起きていることです。

私も、人前では声が震えるほうだと思います。年に何度かイベントを開催して、100人以上の前で話しますし、昨年末には初めて人前で歌うライブもしました。しょっぱなはもうがっつり、声が震えます。客席にもバレバレです。でも声が震えることはまったく気にしていません。プロの芸人でもなく、歌手でもない私が、たまに立つステージで「緊張するのは当たり前だ」と思っているからです。

緊張するのがふつうで、うまくやれたら超ラッキーだと思っているので、逆に緊張の抜けが早いです。震えてもほんの数分、あとはごくふつうの状態でいることができます。よく「岡さんは、ほんとに人前でも緊張しないタイプだね」と感心されるのですが、その人たちは、舞台に出始めの数分間、私の声が震えていたことなんか、とっくに忘れちゃっているのです。

ところで、人はなぜ緊張するのでしょうか?

大きくふたつ、理由が挙げられると思います。

まずは、「スラスラと上手に話したい」と思いすぎている場合。「ラジオのMCや芸人さんのように、気の利いたアドリブを混ぜながら流暢に話したい」――つまりテクニックの面で、「上手に思われたい」と思いすぎて、緊張してしまう場合です。

この場合は、自分が話しているところを動画で撮り、見てみることをお勧めします。ユーチューバーを続けている人は、どんどん話がうまくなると思いませんか? たとえばヒカキンさん。YouTubeチャンネルを始めたばかりのときの彼のトーク力と今とでは、雲泥の差があります。

それはおそらく何度も自分の動画を見直して、どうしたらもっと人に伝わるか、わかりやすい話し方ができるか、自分で修正を加えていったからだと思います。声の高さ、速さなど、かなり工夫して今のヒカキンさんになっていることがわかります。

ユーチューバーだけでなく、歌を歌う人も踊りを踊る人も、プロは人前に出るために圧倒的な量の時間を練習に費やし、そこには必ず、自分を録画して客観視するプロセスが含まれています。練習時間がほとんどとれない、プロではない私たちが、それでも「うまく話したい」と思うなら、一度自分を外側から眺めてみることは不可欠だと思います。

もうひとつの緊張する理由は、「自分の話を本気で他人に伝えたいと思っていない」からかもしれません。

「緊張したらどうしよう」と思うとき、私は自分にこう言い聞かせています。

「緊張しても大丈夫」
「声が震えても大丈夫」
「歌詞が全部とんでも大丈夫」
「段取りを全部忘れちゃっても大丈夫」
「頭が真っ白になっても大丈夫」
「緊張しすぎて泣いちゃっても大丈夫」

なぜ大丈夫かと言うと、人前に出る理由をはっきりさせているからです。自分には、緊張しようが何しようが、どうしても伝えたいことがあると確信できるまで、言いたいことやイベントの企画内容を練るからです。

そうしたら、声や手が震えても、歌詞がとんでも、段取りが真っ白になっても、「絶対にこれだけは伝えたい」と決めたことにたどり着けます。緊張を受け入れて、緊張と友達になるという状態になれるのです。

あなたの場合はどちらでしょうか?

テクニック不足を不安に感じて、それが緊張に結び付いているのなら、練習をすればいい。義務で回ってくる当番制の朝礼スピーチであっても、「自分が他人に本当に伝えたいこと」を見つめてみることで、緊張を乗り越える力が生まれます。

そうやって緊張と友達になろうと人事を尽くしたら、あとは神頼みをして本番に備えましょう。

そんなあなたにお勧めしたい神様はオモイカネです。

天の岩戸伝説をご存じでしょうか。太陽神であるアマテラスが、弟スサノオのあまりの乱暴狼藉ぶりに辟易して岩戸の奥に隠れ、世界が闇に包まれてしまった、という伝説です。そして、芸能の女神アメノウズメが岩戸の前で行ったのは、ストリップショー。見ていた八百万の神々は大盛り上がりで、その歓声に心そそられたアマテラスがついつい岩戸を開けてしまった、というお話です。

このストリップショーのプランを考えたのが、オモイカネという神様なのです。つまりイベント企画、演出、主催をした神様です。

あなたも「朝礼」という舞台に主役で出演する、そのための、企画、演出をするわけですから、オモイカネを思い出し、ご加護をお願いすると良い結果になると思います。朝礼が盛り上がることをお祈りしています。

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岡映里

作家。1977年埼玉県三郷市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、2000年に新潮社に入社。週刊新潮記者として東日本大震災を取材、その時の体験を『境界の町で』(リトルモア)にまとめ、作家デビュー。雑誌やWebに寄稿のかたわら会社勤務を続けていたが、2017年4月に円満退社して独立した。現在は震災で得た双極性障害の闘病と克服の体験から、精神疾患に苦しむ人に向けたソーシャルワークとカウンセリングを学びながら作家活動を続けている。東映実録路線映画愛好文芸ユニット「まむしの姉妹」の文担当。
photo by Pascal Vossen

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