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助けて!神様・仏様

2022.06.10 更新 ツイート

貧乏なまま長生きしてしまう不安に駆られたときに頼る神様 岡映里

(イラストbyただのカツオ)

今回のお悩み人「貧乏なまま孤独死するのが怖い」

 

50歳女性です。20代のころに結婚と離婚をしてからはずっとひとりで暮らしてきました。時折彼氏らしき人がいることもありましたが、結婚につながるほどのご縁ではなく。そもそも私は、モテるタイプでもなく……。婚活をしてみたこともありましたがいい人と出会うこともなくこの年になってしまいました。

仕事は離婚後から正社員として事務職をずっと続けており、贅沢しなければ多少の貯金もできるくらいの収入は得られています。ですが、定年までに「老後2000万円」の貯金はできそうになく……老後が心配になってきました。

普段から健康に気をつけているため、体力、精神力はまだまだあると感じ、このままいくと長生きしてしまうと思います。長生きしたらしたでどうやって生活していけばいいのかと、うっすら不安になってしまいます。100歳まで生きてしまったらどうしようと、不安で眠れないときがあります。

貧乏なまま孤独死する未来が待っていそうで怖いです。(栄子)

老後の一番深刻な問題は、実は「お金」ではありません

老後のお金の問題。アラフィフになり、「老後」がリアルに見える年齢になってくると、誰でも一度は頭をよぎる問題ではないでしょうか。ところが実際に「老後」の時代に突入してみると、お金よりももっと別の問題が、悩みの種になるようなのです。

私事になりますが、私はこの1年ほど「電話占い師」として、月間200件以上の相談を受け続けてきました。相談を受けたお悩みの総数は3000件ほどになります。この3000件の相談の中にはもちろん「老後の時間を過ごしている方からのお悩み」も多数含まれています。

そしてこの方々のお悩みで最も相談件数が多く、深刻な悩みとなっているのは、実は「お金」の問題ではないのです。

ではなにか。

それは「孤独」を持て余しているという問題なのです。

「年金と貯金で何とか生活できているけれど、話ができる友達が誰もおらず、うつになりそう」

「夫婦の年金があり、子供からの援助もあるので金銭面に不安はないのだけれど、夫婦仲が悪く、家にいても孤独を感じる。かといって趣味もなく、毎日がむなしい」

日々こういったお悩みが寄せられるのです。

経済の問題は事前に予測が立ちやすいため、定年前の現役時代から手を打つことができる一方で、「孤独」の問題は定年を迎えてから直面することになるので、対処できずに悩みが深くなるようです。

そこで栄子さん、老後のお金の心配を、「社会とのつながりを保つことで解消」してみませんか? つまり、老後も、自分ができる範囲で、できる限り仕事を続ける、ということです。

「え、老後に仕事なんかもうしたくないよ~」と思われるかもしれません。

しかし、仕事は、老後の「3K問題」つまり、「金、孤独、健康」の3つのKのすべてを解消してくれる可能性があるものなのです。

実は労働とは賃金を得るためだけのものではなく、人間関係や会話をする機会など、人を孤独にしない装置としても働いてくれています。職場の無駄話も、イヤな上司とのやりとりも、実はコミュニケーションの一種です。それが仕事を引退したとたんになくなってしまう。

すると人は、それまで労働をしていた1日8時間の空白を埋めることができなくなり、また、そこで得ていた社会とのつながりを失ってしまうことになります。

案外、このことに対して意識が向いていない方が多いようなのです。特に、家族を持たず、趣味もない人にとって、実は仕事は最高の孤独解消、最高のヒマつぶしなのです。

一例をあげます。有名YouTuberのアキラ先輩という方がいます。

アキラ先輩は、勤めていた会社が株式上場し、持ち株が何と数億円もの利益となり、その利益を元手にFXで11億円に増やしたという方です。11億円。ふつうに暮らしていれば一生食べるのに困らない人生が待っていたはずでした。

アキラ先輩は、早速若くして会社を辞め、悠々自適のリタイア生活を開始します。しかし、そこで大きな落とし穴にはまってしまうのです。

若くして大金を得て引退したアキラ先輩、はじめはファーストクラスに乗ってあちこち旅行を楽しんでいたのですがそれもやがて飽きてしまいます。友達は仕事をしているので、しょっちゅうかまってくれることもありません。

「今日も、明日も、半年後も、来年も、ずっとやることがない……」、老後の時間の「ヒマ」と「孤独」の長大さに気が付いて、病んでしまったのだそうです。そして今、アキラ先輩はYouTube配信をしながら、フィリピンの日系企業でサラリーマンとして働いているのです(!)

お金があっても幸せになれない。仕事が一番手っ取り早く自分を幸せにしてくれる」と、アキラ先輩は言います。

仕事を続けさえしていれば、孤独の問題からは解放され、お金はあとからついてきます。通勤をすることで運動にもなり、健康にも一役買ってくれることでしょう。そもそも健康に気を付けて体力の衰えを感じていない栄子さんなのですから、それを今後も維持するために、定年後も別の職場を探してきて働く、ということをすればよいと思うのです。

「雇ってくれるところがない」というのは杞憂です。ハローワークに行けばいくらでも求人は転がっています。

結局、老後の悩みは、孤独の問題を仕事で解消すればよいのではないか、というのが今の私の意見です。

ところで、「孤独死」について。

孤独死をしない人は「いない」、というのが私の考えです。誰か看取る人がいようが、いまいが、死ぬときはひとりです。ですから、そこを考えても仕方がない。考えても仕方がないことは悩まないということも大切です。

要するに、自分が元気なうちは、孤独を感じずに過ごすことができれば、ひとまずそれでよいのではないでしょうか。

人が集まってくれば、そこにモノとお金も集まってきます。その人の集まりの中に、無理のない範囲で自分の身を置いてみることが大切なのです。

ということで、私は今回、オオクニヌシ大黒天をご紹介したいと思います。

オオクニヌシは言わずと知れた日本神話の中のスーパーヒーローです。

中でも面白いのが国譲り神話。オオクニヌシが治めている地上にアマテラスが何人もの使者を送って、統治を譲るように要請したのですが、使者がオオクニヌシに取り込まれて帰ってこなくなってしまう、そういうエピソードが『古事記』には記載されています。

つまり、オオクニヌシは敵方をも魅了する人間的魅力に満ちあふれた人だった、ということなのでしょう。このオオクニヌシの魅力にあやかることができれば、人の輪は自然とできていきそこから仕事が生まれお金もやってくることになります。

ちなみに、オオクニヌシが仏教にお引越しすると、イラストのような福々しい大黒天となります。

仕事を通じて人の輪とつながることで、お金の運も、健康の運も、うまく循環するようになっていくと、まず考えてみていただき、ぜひ、オオクニヌシ、または大黒天にお参りしてみることをお勧めします。

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岡映里

作家・占い師・精神保健福祉士。1977年埼玉県三郷市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、2000年に新潮社に入社。週刊新潮記者として東日本大震災を取材、その時の体験を『境界の町で』(リトルモア)にまとめ、作家デビュー。2017年4月に独立した。現在は震災で得た双極性障害の闘病と克服の体験から、精神疾患に苦しむ人に向けたソーシャルワークとカウンセリングを活用した占い師として活動している。photo by Pascal Vossen

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