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MTVが教えてくれたこと

2018.11.20 更新 ツイート

第3回

マドンナとVogueとデヴィッド・フィンチャー横川圭希

※11/20 20:05 修正を入れて更新しました。

 マイケル・ジャクソンとマドンナという並びは、80年代に青春を過ごした人なら誰でも思い出の一つや二つある名前だろう。その動く姿は全世界に瞬く間に広がり、僕らだけではなく、世界のどこに行ってもこの2人のことを知らない人はいない時代を僕らは過ごしてきた。

 とりわけマドンナは自分が売れるだけではなく、ワーナーの役員になり、アラニス・モリセットやミシェル・ンデゲオチェロなどのアーティストを発掘したし、それ以前にBjörkの楽曲を採用して、彼女が世界的に知られるキッカケにもなったりしてる。

 レコードがCDになり、CDが配信になって、ある意味物理的な商品としての音楽産業が転換期を迎えた時にいち早くコンサートを主体にしたビジネスモデルに進出し、自分の活動の主体を置きかえるという行動に出たのも彼女だ。

 MVでも同じような重要な役割を担ってきた。特に90年代前後から数多くの新しい才能を発掘して、自分の作品を監督させることによって、その後のステップアップにつなげ、映画監督としての地位を築かせた。その1人が後に「セブン」で世界的に評価を受けたデヴィッド・フィンチャー(*1) だ。

 

マドンナ「ヴォーグ」(1990年)。MVはデヴィッド・フィンチャーが手がけた。


「Vogue(ヴォーグ)」という楽曲は衝撃だった。80年代から90年代に移り変わる頃、写真の世界では広告、特にファッション誌に載るような広告が写真家たちの主戦場だった。ヘルムート・ニュートン(*2) やロバート・メイプルソープ(*3) 他の写真を使った広告は、もはや「作品」であり、その「感覚」は世界中のクリエイターに刺激を与え続けていた。そのファッション誌の写真が動き出し、踊り出したのが「Vogue」だった。

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MTVが教えてくれたこと

1981年8月1日午前0時に「観る音楽」の文化を作り出し、熱狂を巻き起こした音楽番組MTVは始まった。CM→MV(ミュージック・ビデオ)→映画監督という流れができ、あらゆる映像技術がMVで試されて行ったあの時代を振り返る。

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横川圭希

1966年生まれ。映像作家。ギタリスト。「ベストヒットUSA」などの音楽番組やMV制作にかかわる。震災直後からは東北の被災地や福島に入り取材と記録を継続。原発事故で環境中に大量に振りまかれた放射性物質から子供たちを守る「オペレーション・コドモタチ」発起人。市民メディア「confess」で映像配信、映像制作などを行っている。twitter:@keiki22 https://www.facebook.com/ConfessTokyo

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