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インカメ越しのネット世界

2017.01.18 公開 ツイート

JKに学ぶ、サブアカウントのススメ りょかち

若い子のTwitterの使い方を見ていて、大人たちがよく驚いていることがある。それは、「アカウントの数」だ。

多い子になると15以上のTwitterアカウントを持っている子もいる。"趣味垢"と呼ばれる趣味について語るだけのアカウントや、"勉強垢"といった、何かしらの目標を立てて実行していくためのアカウント、中学生の時の友人、高校生の時の友人……と時期ごとに分けている子もいる。「高2の時の友だちに公開するアカウント」のような、一年ごとに作成したアカウントを持っている子の話も聞いたことがある。

「信じられない!そんな沢山アカウント作ってどうすんの!」と大人は言うけれど、私はJKをはじめとする若い子の方がよっぽど自然なSNSの使い方をしているような気がする。

私たちは、情報の集合で出来ている

他者にとっての自分とはつまり、自分に紐づく情報の集合だ。

私の顔という視覚的な情報、声という情報、「餃子が好きだ」という情報、「自撮り」というキーワード……。沢山の情報を組み合わせて、「私」という人間が定義されている。

だからSNSで個人の発信が活発になった時、「セルフブランディング」という言葉が流行ったんだと思う。発信する情報を意識的に調整することで、他人から見えている自分を価値あるものにしていく。特別な言葉に聞こえるかもしれないが、実はこれは、私たちが普段リアル世界でやっていることとほぼ変わりない。

私は、大人数での飲み会が苦手だ。大人数での飲み会は、とにかく自分を調整する対象が多い。自分が発言する度、「あの人は笑ってくれたけど、あの人は不機嫌になったかな」とか、「この人の前でこんな風に振る舞うのは大丈夫だろうか」とかを気にしなければいけない。(気にしなきゃいけないわけじゃないけれど、気にしてしまう)

私たちは"ブランディング"だとかそういうものとは関係なく、対峙する相手によって、少しずつ自分のキャラクターを調整しているのだ。それは嘘をついているわけじゃなくて、自分の中にある情報のうち、どれを相手に渡すかを吟味する作業なのだと思う。(つづく)

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某IT企業で働きながら、自撮ラー(自撮り女子)としてネットで人気急上昇中の「りょかち」が真面目にネット世界について語ります!

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りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。学生時代より、ライターとして各種ウェブメディアで執筆。「自撮ラー」を名乗り、話題になる。新卒でIT企業に入社し、WEBサービスの企画開発・マーケティングに従事した後、独立。コラムのみならず、エッセイ・脚本・コピー制作も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。その他、幻冬舎、宣伝会議(アドタイ)などで連載。

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