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山野海の渡世日記

2026.09.25 公開 ポスト

エネルギーの交換山野海(女優、劇作家、脚本家)

一ヶ月ぶりのご無沙汰でございます。

映画「平行と垂直」

おかげさまで、公開20日で10万人突破の大ヒットとなりました。

小説「平行と垂直」

発売4日で重版となりました。

本当に本当にありがとうございます。

小説を出版した7月9日、映画が公開した8月28日からずっと

SNSなどで皆様の感想を読ませていただいていました。

皆様からいただく感想で、どんなにエネルギーとパワーをいただいたことか。

スマホの小さな画面を読んで、何度も嬉しくて泣きました。

小説、映画、舞台、ドラマなどモノと創るということは

受け取り手の皆さんが観て、読んで、何かの感想を持ってくださる。

これにより初めてそれらの物語は完結します。

私が昔から言ってきたことですが、これによって皆様とエネルギーの交換が出来るから。

 

映画館に足を運んでくださったお客様。

小説を手に取り、読んでくださった読者の皆様。

この場をお借りして

心からの感謝とお礼を申し上げます。

ありがとうございます!

今後もたくさんの方が映画を観てくださり、小説を読んでくださると思います。

もっと多くの方々とエネルギーの交換を出来ることを本当に嬉しく思っています。

今、私はむちゃくちゃ幸せです!

もう一度言います。

ありがとうございます!

 

てことで、いつもの感じに戻るわけだが。

ここにもよく書いているが、我が家には犬二匹と(空15歳・麦14歳)

猫が一匹(水玉7歳)がいる。

仕事もしながら犬猫のお世話をしていて、毎日てんやわんやだが、仕事もお世話も大好きなので、まあ、バカらしくも楽しくやっている。

でだ、一番上の空(15歳)が少し具合が悪くなってきた。

まあ、端的に言えばガンになった。それと目の病気。

動物達の病院は我が家から徒歩3分の場所にあって、

先生はまあ、名医。テキパキと仕事が早く、犬猫の気持ちを一番に考えてくれるそんな素晴らしい先生。

空がそれになったと分かった日、先生と空の現在の身体の状況含めちゃんと話し合い、抗がん剤治療などはせずに、緩和ケアをしていくことに決めた。

 

でも、空は今日も元気だ。

ご飯もちゃんと食べて、散歩だってゆっくりだけど20分は行く。

大も小もちゃんと決められたところで自分でする。

お水はもう自分で飲まなくなったから、私がシリンジで飲ませているが、それだってゴクゴク飲んでくれている。

いつか虹の橋を渡るまで、そうやって呑気に我が家に居続けて欲しいと思っている。

 

それともう一つ。

目の病気。角膜の中が傷ついてしまい、こっちの方は

三種類の目薬を15分おきに1日全部で18回点眼する。

仕事で私が家を空ける時は、頼りにしている先生の病院に預けて点眼してもらうが

基本的には日々私が18回の点眼をやっている。

スマホから15分おきにアラームが鳴るようにセットして。

それも少しも苦ではない。目薬をさされた時の空の顔がおかしくて、空と二人で笑いながら点眼を続けている。

だけど、それで面白くないのが空の妹分の麦(14歳)

麦は、空お兄ちゃんのやることはなんでも真似したい。

二匹を散歩に連れて行ったって、空が電柱の匂いを嗅いでいると、先を歩いている麦は興味なかったくせに、わざわざ空の嗅いでいる電柱まで戻って、自分も嗅ぎ出す。

点眼をされている空をずっと羨ましく思っていたのだろう。

しかも空に点眼をする時に、私はむちゃくちゃ褒める。

それも麦にとっては面白くない原因なんだろう。

最近では、空に点眼をしていると、私に向かって麦が吠えるようになった。

まるで「私にも、その良さそうなもの目に入れて、私も褒めてよ!」

とでも言っているように。

誰に似たのか知らないが、我が家の一人娘の麦はめっちゃ気が強く、いったんやって欲しいことが出来たら、それをやってもらうまで騒がしい。

分かってる。どうせ私に似たんでしょうよ。

仕方なく、空に点眼した後に麦の目にエアーで点眼をし、麦も褒める。

ものすごくドヤ顔の麦。

それが終わると、今度は猫の水玉がわざわざキャットタワーから降りてきて、俺にもその楽しそうなものをやらせろと、片手で私の手をチョイチョイとする。

仕方がないから水玉にもエアー点眼をして再びむちゃくちゃ褒める。

猫の水玉は「俺が偉いってことは、とうの昔から知ってるよ」とでも言いたそうな顔で尻尾を振りながら、再びキャットタワーに登って行く。

これを1日に18回✖️エアーで36回。

むちゃくちゃ褒めは3匹で合計54回。

 

そして空は、麦と水玉のエアー点眼を毎回ジッと眺めながら、呑気な顔で口角を少し上げて笑っている。

 

私は今、

こんなにも愛しくて嬉しい時間を大切に過ごしている。

空と麦と水玉に感謝。

いつもありがとう。ずっと大好きです。

 

 

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山野海の渡世日記

4歳(1969年)から子役としてデビュー後、バイプレーヤーとして生き延びてきた山野海。70年代からの熱き舞台カルチャーを幼心にも全身で受けてきた軌跡と、現在とを綴る。

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山野海 女優、劇作家、脚本家

1965年生まれ。東京新橋で生まれ育ち、映画女優の祖母の勧めで児童劇団に入り、4歳から子役として活動。19歳で小劇場の世界へ。1999年、劇団ふくふくやを立ち上げ、全公演に出演。作家「竹田新」としてふくふくや全作品の脚本を手がける。好評の書き下ろし脚本『最高のおもてなし!』『向こうの果て』は小説としても書籍化(ともに幻冬舎)。

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