こういった仕事をしていると「社会運動に関心はあるが、どう始めればいいかわからない。どのように始めればいいのか」と聞かれることがたびたびある。私が真面目なアクティビストなら、署名をしてみようとか、デモの現場に行ってみようとか言うと思うのだが、おそらく私のような不真面目な人間に聞いてくる人は、そうした答えを求めているのではないかもしれない、とも感じている。それで以下のように答えている。
社会運動に慣れていない人は、いつも使っている商品を、正式な用途と異なるやり方で使ってみてほしい。それだけで、「消費者」としての自分の身体を少しだけ変えられる。それにより、受動的で定型化された受け身の消費者から脱却することができる。
こうしたことを考え始めたのは、アーロン・パーザナウスキー『修理する権利』(翻訳版は青土社より)を読んでからだ。
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これはただの買い物じゃない

「買って応援」「買わずに拒否」の先にある、消費と社会の関係とは何か。気鋭の社会学者が自らの財布をはたいて「買い物」を解体する論考エッセイ。










