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これはただの買い物じゃない

2026.07.11 公開 ポスト

自分というより社会の資産富永京子

この連載も8回目でまだまだ続けるつもりだが、担当の編集者から「素敵なものをたくさんお持ちになっているが、その原資はどこから? と気になる読者さんもいらっしゃるかも。いちど富永のお金観を書いてみてほしい」というオーダーがあった。

私自身は一般的な私立大学の給与と講演料・原稿料を得ている生活者にすぎない。ある程度日本社会の平均的な給与水準を上回ってはいるだろうが、本来自分のような浪費を許すような収入額ではとてもない。

ただ資産というものに関する感覚はだいぶ異なるかもしれない。それは研究対象である「社会運動」に携わる人々にずいぶん資産観をひっくり返されたからだ。一言で言えば、お金も自分も自分のものだと思っていないのだ。この感覚を、今回は「家」の買い物からお話ししていけたらと思う。

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これはただの買い物じゃない

「買って応援」「買わずに拒否」の先にある、消費と社会の関係とは何か。気鋭の社会学者が自らの財布をはたいて「買い物」を解体する論考エッセイ。

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富永京子

1986年生まれ。立命館大学産業社会学部准教授・ウィーン大学客員研究員。専攻は社会運動論。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了。著書に『社会運動のサブカルチャー化』(せりか書房)、『みんなの「わがまま」入門』(左右社)『「ビックリハウス」と政治関心の戦後史』(晶文社)、『なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論』(講談社現代新書)など。新聞、ニュース番組、ファッション誌、カルチャーメディアなど幅広い媒体で発信を行いながら、社会変革と文化の接点を探り続けている。

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