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歌舞伎町で待っている君を

2026.03.15 公開 ポスト

「ホストとして話すべきことではないけど」美しい青年から聞いた「君」との事情のあとにSHUN

(写真:Smappa!Group

下町ホスト#53

店内には私と美しい青年しか残っておらず、威勢の良い女性店員は、ある程度洗い物を済ませてから、レジ近くのテーブルで携帯電話を弄っている。早く帰って欲しいような素振りは一切せず、だらだらと店の空気が流れる。美しい青年は包み隠さず、私に過去の出来事を話し終えた後、半分ほど減った生ビールをごくんと飲み干した。私も不穏に鼓動する心臓を摩りながら、同じように飲み干す。

「って感じ。」

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戦後、新宿駅周辺の闇市からあぶれた人々を受け止めた歌舞伎町は、アジア最大の歓楽街へと発展した。黒服のホストやしつこい客引きが跋扈し、あやしい風俗店が並ぶ不夜城は、コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった。しかし、この街ほど、懐の深い場所はない。職業も年齢も国籍も問わず、お金がない人も、居場所がない人も、誰の、どんな過去もすべて受け入れるのだ。十九歳でホストとして飛び込んで以来、カリスマホスト、経営者として二十三年間歌舞伎町で生きる著者が<夜の街>の倫理と醍醐味を明かす。

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歌舞伎町で待っている君を

歌舞伎町のホストで寿司屋のSHUNが短歌とエッセイで綴る夜の街、夜の生き方。

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SHUN

2006年、ホストになる。
2019年、寿司屋「へいらっしゃい」を始める。
2018年よりホスト歌会に参加。2020年「ホスト万葉集」、「ホスト万葉集 巻の二」(短歌研究社)に作品掲載。

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