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歌舞伎町で待っている君を

2026.03.29 公開 ポスト

「売掛に使われてんじゃねーよ」携帯電話の電源を切ったままのホストへ容赦ないダメ出しSHUN

(写真:Smappa!Group)

下町ホスト#54

携帯電話の電源を切ったまま、冷たくなった鍋を片付ける。新品のネットを被せてある三角コーナーに残りの汁と底に溜まっていた様々な食材の成れの果てを捨てる。

眼鏡ギャルはソファーに大袈裟に座り、携帯電話をゆっくりと弄っている。私は洗い物を済ませて、小さなテーブルの片隅に置いてある携帯電話を避けながら、テーブル全体を濡れたタオルで拭きあげる。

「つーか、なんでまた電源切ってんの?」

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手塚マキ『新宿・歌舞伎町 人はなぜ<夜の街>を求めるのか』

戦後、新宿駅周辺の闇市からあぶれた人々を受け止めた歌舞伎町は、アジア最大の歓楽街へと発展した。黒服のホストやしつこい客引きが跋扈し、あやしい風俗店が並ぶ不夜城は、コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった。しかし、この街ほど、懐の深い場所はない。職業も年齢も国籍も問わず、お金がない人も、居場所がない人も、誰の、どんな過去もすべて受け入れるのだ。十九歳でホストとして飛び込んで以来、カリスマホスト、経営者として二十三年間歌舞伎町で生きる著者が<夜の街>の倫理と醍醐味を明かす。

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歌舞伎町で待っている君を

歌舞伎町のホストで寿司屋のSHUNが短歌とエッセイで綴る夜の街、夜の生き方。

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SHUN

2006年、ホストになる。
2019年、寿司屋「へいらっしゃい」を始める。
2018年よりホスト歌会に参加。2020年「ホスト万葉集」、「ホスト万葉集 巻の二」(短歌研究社)に作品掲載。

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