二年前の元旦、地震があった。
私の家族の大切な人の、大切な家族が被災した。
年末から帰省していた娘夫婦と孫たちを空港に見送り、家に戻ってこたつで昼寝をしていたところで、大きな揺れが来たという。ドアが倒れ、色んなものが落ちてきて、家の中が一瞬で別の場所のようになった。
そのとき頭をよぎったのは、ついさっき見送った孫たちの顔。
「みんなを送り出した後でよかった。もういいや。もう歳だし、ここまでかなと思った」
けれど次の瞬間、娘や孫たちが知ったときのことが浮かんだ。いつか別れはくるけれど、この終わり方ではいけない。悲しませる終わり方はダメだ。足を怪我して諦めかけたけど、動ける可能性があるならここから動かなきゃ。そう強く思い直し、必死に逃げたそうだ。
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