
怒りっぽい人間だと自負しております。私は、それはそれはよく怒る。挨拶無視されたら怒るし、順番抜かされたら怒るし、すぐにイライラしてしまう。そういう自分の性格を、マジだるいな~もっと何も思わずに生きていこうぜって思っても、改善はなかなか難しい。だけど最近「あれ、もしかして私って本当は、怒りっぽいんじゃないかも」と思う出来事があった。
胸の奥をニードルで貫かれるみたいな、キリリとした悲しみを感じる言葉を食らった時のこと。でもその瞬間、私がまず感知したのは悲しみではなく怒りの方。私は最初、とっても怒っていた。「なんなんこいつ」って思いながら唇を噛んで家に帰って、数日経ってやっと悲しみの姿が見えた。あーなんだ。私、怒ってたんじゃなくて傷ついて悲しんでいたのねって、気づかなければ癒せない。
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キリ番踏んだら私のターン

相手にとって都合よく「大人」にされたり「子供」にされたりする、平成生まれでビミョーなお年頃のリアルを描くエッセイ。「ゆとり世代扱いづらい」って思っている年上世代も、「おばさん何言ってんの?」って世代も、刮目して読んでくれ!
※「キリ番」とは「キリのいい番号」のこと。ホームページの訪問者数をカウントする数が「1000」や「2222」など、キリのいい数字になった人はなにかコメントをするなどリアクションをしなければならないことが多かった(ex.「キリ番踏み逃げ禁止」)。いにしえのインターネット儀式が2000年くらいにはあったのである。
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