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衰えません、死ぬまでは。

2023.11.28 公開 ポスト

第9話「人生全方位的に下り坂」前編

最近、下り坂が怖くなってきた。それどころか、何もない平地でつまづくことがある…宮田珠己

筋トレすると決めたのだから、何とかしないと…と、思っているのか思っていないのか?

*   *   *

相変わらず筋トレはしないし、散歩はしまくっている。

ついにこの1か月、筋トレを一切しなかった。

一方で、散歩は最低でも3日に1回10キロ以上、とりわけ秋になって歩きやすくなり、距離もどんどん延びている。

私のスマホには万歩計アプリが入っており、それによれば、私はすでに総散歩距離が、アプリ上でカウントできる最高値である地球の核までの6300キロメートルを超えて、計測不能の域に到達している。

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衰えません、死ぬまでは。

旅好きで世界中、日本中をてくてく歩いてきた還暦前の中年(もと陸上部!)が、老いを感じ、なんだか悶々。まじめに老化と向き合おうと一念発起。……したものの、自分でやろうと決めた筋トレも、始めてみれば愚痴ばかり。
怠け者作家が、老化にささやかな反抗を続ける日々を綴るエッセイ。

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宮田珠己

1995年に『旅の理不尽~アジア悶絶篇』を自費出版しデビュー。以来、紀行エッセイを中心に、日常エッセイ、書評、小説なども執筆。『東南アジア四次元日記』で 第3回 酒飲み書店員大賞、『ニッポン47都道府県正直観光案内』で第14回エキナカ書店大賞を受賞。他にも『ときどき意味もなくずんずん歩く』『いい感じの石ころを拾いに』『だいたい四国八十八ヶ所』『明日ロト7が私を救う』『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』などエッセイ多数。小説に、東洋奇譚をもとにした『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』がある。2作目の小説『そして少女は加速する』で、青春小説に挑戦。賞賛を集めている。
(撮影:干田哲平)

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