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森へ帰ろう

2023.08.06 公開 ポスト

第8回

せわしない夏小川糸

山小屋暮らしを始める前は、「まずは、体を慣れさせるためにのんびりしよう」と暇を持て余すくらいの気持ちでいました。

しかし、実際に住んでみたらやるべきことが次から次へと出てきて、すぐに、のんびりどころではなくなりました。

「暮らす」ことだけで慌ただしく、一日があっという間。東京の暮らしとはまったく違っていました。

まず、森の暮らしは何事もお天気次第。こちらの思い通りにはいきません。

標高が高いからでしょう。お天気がせわしなくコロコロと変わります。

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小川糸『昨日のパスタ』

ベルリンのアパートを引き払い、日本で暮らした一年は料理三昧の日々でした。春はそら豆ご飯を炊いたり、味噌を仕込んだり。梅雨には梅干しや新生姜を漬けて保存食作り。秋は塩とブランデーで栗をコトコト煮込み、年越しの準備は、出汁をたっぷり染み込ませたおでんと日本酒で。当たり前すぎて気がつかなかった大切なことを綴った人気エッセイ。

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森へ帰ろう

『食堂かたつむり』『ツバキ文具店』『ライオンのおやつ』などのベストセラー作家・小川糸。小説だけでなく、その暮らしを綴ったエッセイも大人気。コロナが流行する前は、ベルリンに住んでいた彼女が次に選んだのは、八ヶ岳。愛犬ゆりねとの、森の中での静かな暮らしをお伝えします。

バックナンバー

小川糸

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。同書は、2011年にイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ小説賞を受賞。その他の著書に、小説『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ライオンのおやつ』、エッセイ『グリーンピースの秘密』『昨日のパスタ』、絵本『ちょうちょ』『まどれーぬちゃんとまほうのおかし』など多数。ホームページ「糸通信」http://www.ogawa-ito.com/

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