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文豪未満

2023.03.07 公開 ツイート

小説を読もう、町へ出よう 岩井圭也

かつて寺山修司は「書を捨てよ、町へ出よう」と題した作品を書いたが、「町」にはいったい何があるのだろうか。

町には他者がいる。そして、土地ごとに物語がある。人が集まる場所には必ず物語が生まれ、語り継がれていく。

それは、伝承や民話のようなわかりやすいストーリーではないかもしれない。むしろ、言語でない部分にこそ豊かな物語が眠っている。ある町に降り立った瞬間、空気や地面を通して町そのものが語りかけてくるようなことが、確かにある。

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奨学金免除の為しぶしぶ刑務所の医者になった是永史郎。患者にナメられ助手に怒られ、憂鬱な日々を送る。そんなある日の夜、自殺を予告した受刑者が変死した。胸をかきむしった痕、覚せい剤の使用歴。これは自殺か、病死か?「朝までに死因を特定せよ!」所長命令を受け、史郎は美人研究員・有島に検査を依頼するが――手に汗握る医療ミステリ。

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文豪未満

デビューしてから4年経った2022年夏。私は10年勤めた会社を辞めて専業作家になっ(てしまっ)た。妻も子どももいる。死に物狂いで書き続けるしかない。

そんな一作家が、七転八倒の日々の中で(願わくば)成長していくさまをお届けできればと思う。

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岩井圭也 作家

1987年生まれ。大阪府出身。北海道大学大学院農学院修了。2018年「永遠についての証明」で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュ ー。著書に『夏の陰』( KADOKAWA)、『文身』(祥伝社)、『最後の鑑定人』(KADOKAWA)、『付き添う人』(ポプラ社)等がある。

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