ありがたいことに、またもや拙作が賞にノミネートされた。
昨年、角川春樹事務所から刊行した『楽園の犬』が、「うつのみや大賞」の候補となったのである。
うつのみやさんは、金沢市や野々市市など石川県内に店舗を展開している書店さんである。本書店独自の賞であるうつのみや大賞は、今年で13回目ということで、長年にわたって実施されている。今年は文芸書部門と文庫部門があり、それぞれ3作品ずつ選ばれている(『楽園の犬』は文芸書部門にノミネート)。
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文豪未満
デビューしてから4年経った2022年夏。私は10年勤めた会社を辞めて専業作家になっ(てしまっ)た。妻も子どももいる。死に物狂いで書き続けるしかない。
そんな一作家が、七転八倒の日々の中で(願わくば)成長していくさまをお届けできればと思う。
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