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まいにち酒ごはん日記

2022.06.25 公開 ポスト

レシピ本通りに作ることの大切さツレヅレハナコ

文筆家・ツレヅレハナコさんの最新刊『まいにち酒ごはん日記』が発売になりました。本書は、食と酒と旅を愛する著者が、インスタグラムに綴ってきた投稿の直近3年間分を厳選&大幅加筆修正したオールカラーの日記本です。前半は国内海外と旅に出て外ごはんを楽しむ一方、後半はコロナ禍で自炊生活に勤しむ日々が綴られています。日記本とはいえ情報量がとても多いので、ぜひメモを片手にお楽しみください。また、巻末には「読むだけで作れる31レシピ」も収録されています。本書の内容を、少しずつ抜粋してご紹介します。

*   *   *

あてもなく歩いた日

やっといろんな仕事が少しひと段落して、よろよろコンビニまで宅配便を出しに。40 時間ぶりくらいに外へ出たわ……。

そうしたら、なんたる散歩日和! 空はすばらしき快晴、春の気配がただようポカポカの気温。どスッピンな上に変な部屋着みたいな格好だけれど、そのまま歩き始めてしまい、気づけば3時間。あえて地図を見ず、どこだここみたいな場所まで来てしまった。

小さな公園の桜の花吹雪、気になる町中華や洋食屋、激安の八百屋、謎の雑貨屋、豪快なトマソン住宅、学校の前で喧嘩する高校生カップル(青春だ)、工事現場でモリモリ働くカッコいい兄さんたち……。

そんな風景を眺めながらたどり着いた、忌野清志郎がかかる適当なコの字でレモンハイボール。風が抜けて気持ち良し。だが、脚が疲れすぎて、もはやタクシーで帰りたい(笑)。暇なので無駄にキレイにポートレートモードで枝豆を撮る。

コロナのおかげでどこにも行けないような気がする昨今ですが、少し足をのばせば新たな出会いがあるもんだな。そんな当たり前のことが、実際に出歩いてみないと実感できなかった。良き日でした(そして、歩数計はなんと1万8000歩!)。

両親を連れて思い出の店へ

めちゃくちゃ久しぶりに新宿の割烹「なだ万」へ両親と。小学生の頃から、兄を含めた家族でよく連れてきてもらった店。「料理は季節を映しているのよ。今の旬は何か、皿にのっているから見てみて」「料理は、器やあしらいで変わるから」と、一皿が運ばれるたびに母から「なぜこの店に来るのか。今見るべきものは何か」と食べ物への向き合い方を叩き込まれた。今、ナウでホットな和食屋はいくらでもあるけれど、我が家にとってはこの店が原点。

両親をお招きするので個室をとりましたよ。私が毎日楽しく、のびのび生きられるのは、このふたりが守ってくれているおかげだなと(いやまあ、すぐ私がブチ切れてお母さんと喧嘩するけど)。

普段、忙しくてなかなか時間をとれないけれど、いつも惜しみない愛をありがとう。

そして、親ってすごいよな~と、親になって毎日奮闘している友人たちをホント尊敬します。

レシピ本通り作る大切さ

ペルシャ料理の「コシュレエマス(鶏ミートボールのスパイスヨーグルト煮込み)」と「バカリポロウ(そら豆とディルのごはん)」を。

最近、「分量も工程も一切アレンジせず、徹底的にレシピ本通り料理を作る」ということを積極的にしている。ある程度料理ができると、手癖で進めていつも「自分の味」になってしまうけれど、先生の皆さまのレシピは新たな食材や調理法はもちろん、調味料のバランスまで発見をくれる。今年はインプットの年! と決めているので、この作業どんどんやりたいな。

ちなみにこのペルシャ料理の「そら豆とディルと米(仕上げにレモンの皮)」という組み合わせは現地の超定番(ただし、そら豆もディルも乾物)だけれど、日本では珍しいよね。日本ではそら豆とレモンが旬なので生で作りました(レシピ本でも推奨)。私の『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』で紹介している「ディルと鮭おにぎり」の元ネタ。

「ゆでて炊く」けれど、鍋で炊くときに米の山に箸で空気孔を開けるとか、ウズベキスタンのプロフとか米文化とのつながりを感じる。煮込みはサフランとカルダモン風味。インドともまた違う複雑なスパイス使い。

関連書籍

ツレヅレハナコ『まいにち酒ごはん日記』

3年間の飲んで食べて美味しかったこと全部! 集めた日記本。読むだけで作れる自炊レシピ付き 2018年春から2021年夏まで、ちょうどコロナで世の中が変化した狭間の3年間の飲んで食べて旅して感じたこと、考えたことを集めたオールカラーの日記本。全国にある著者の好きなお店から日々の自炊レシピ、お気に入りの取り寄せ品なども載っていて、楽しく役立つ1冊です。

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まいにち酒ごはん日記

2018年春から2021年夏まで、ちょうどコロナで世の中が変化した狭間の3年間の飲んで食べて旅して感じたこと、考えたことを集めたオールカラーの日記本。巻末には読むだけで作れる31レシピ付き。

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ツレヅレハナコ

食と酒と旅を愛する文筆家。ホームページ時代を経て、現在はインスタグラムを中心に日々の飲んだり食べたり美味しかったりしたことを綴っている。雑誌やウェブへの寄稿多数。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)『女ひとり、家を立てる』(河出書房新社)『ツレヅレハナコのお取り寄せ』(立東舎)など。
インスタグラム:@turehana1

 

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