
午前中、母を西友に連れて行き、夏服を買う。「あなたに服を買ってもらえるなんて」と喜んでいた。そのあと蕎麦屋で昼食。15時ごろ、「私、お昼食べたかしら」と言ってくる。「服を買いに行って、蕎麦屋にいったでしょう」。何も覚えていない。買った服を見せても思い出さない。変わらぬ日常である。
* * *

2021年4月23日 金曜日
<介護177日>
午前4時過ぎ、起こされる。「おなかが空いた」と言う。牛乳を飲ませて、また寝る。
7時に起き、朝食の準備。しかしなかなか起きてこないので様子を見に行くと寝ているので起こす。7時半頃、起きてきて、「7時半ね、これからお風呂かしら」と言うので、「これから、朝ごはん」。「あら、朝の7時半なの」
いままで曜日が分からないのはしょっちゅうだったが、朝と夜がわからなくなっている。
当然、午前4時の牛乳も覚えていない。デイサービスは定刻。
試写会に都心まで行く。戻って、午後は執筆。
夕食は17時。「これは夜ご飯よね」と確認する。やはり、時間の間隔がおかしくなっているのか。入浴はすませてあるはずなので、なし。18時に就寝。
4月24日 土曜日
<介護178日>
今朝も6時に起こされ、「おなかが空いた」と昨日と同じ。
ここから先は会員限定のコンテンツです
- 無料!
- 今すぐ会員登録して続きを読む
- 会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン
時をかける老女

91歳の母親と、33年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことになった。この日記は、介護殺人予防のために書き始めたものである。
- バックナンバー
-
- 母が「平成」だけ思い出せないのは理にかな...
- [pick up]ウクライナとオードリー...
- 介護疲れかアウシュヴィッツ映画の影響か、...
- ずっとニュースを見ていたらしく「怖いこと...
- 「今日はお風呂はないの?」「ないよ」とい...
- 要介護2になると保険で受けられるサービス...
- 認知症前は信心深かった母に、久しぶりに「...
- 同じ会話の無限ループにならない言い方を、...
- 「あなた、オバQ、好きだったわね」と母が...
- アルバムを見て「これは誰?」「全然分から...
- 「◯◯は初めて」は、恋愛がうまくいくパワ...
- 東日本大震災の記憶も消えゆく92歳
- ショートステイを今回2泊3日にしてもらっ...
- 認知症の介護はこれだからやり甲斐がない、...
- 「入ってません」と母が珍しく怒り出す。連...
- 「負担限度額認定証」がおりた。ショートス...
- 「あなたは右介よね。いつ、そんなに大きく...
- 毎日の介護にとられる時間は、朝夜合わせ「...
- 「あなたもかわいそうね。こんなバカになっ...
- 「あの人はおかしい人」と思っていた相手と...
- もっと見る