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砂嵐に星屑

2022.02.12 公開 ツイート

一穂ミチ大解剖。一問一答(前編) 一穂ミチ

直木賞候補『スモールワールズ』で話題をかっさらった一穂ミチ。

いま注目度ナンバー1の作家は、その観察眼で人間の生々しさを抉り出してきた。どこまでも見抜いていく彼女の視線が次に向かったのは、テレビ局で働く「普通の人々」。最新作『砂嵐に星屑』は絶賛発売中!

一穂さんの素顔に迫るべく、一問一答にお答えいただきました。前編後編に分けて、公開いたします。

Q1. サイクルや執筆時間について教えてください。

ええと、時間帯はかなり特殊なのでご勘弁いただきたいのですが、大まかに言うと「起きる→事務連絡系のメールにさくっと返信→出勤→帰宅して食事、風呂など→原稿→仮眠→原稿→睡眠」です。

平日は2時間+4時間くらいで睡眠時間を区切ってます。原稿を書いている時間は、平日だと正味で多くて3~5時間程度でしょうか。

Q2. 執筆に欠かせない嗜好品はありますか?

水分は必須。カフェで書く時はカフェラテを頼むことが多いです。家ではカプセル式のドリップコーヒー、緑茶、ほうじ茶、白湯など。夏場は炭酸水にレモン果汁を垂らして。

外ではイヤホンで音楽、ラジオ、家ではテレビ、TVer、YouTube などをつねに流していますが、集中すると全然頭に入ってこないので嗜好と言えるのかは微妙。

Q3. ペンネームの由来を教えてください。

「穂」という字が、字面も響きも好きなので、それは入れたいなと思いました。実りを連想させる字ですが、とりあえず一冊出してもらえたらいいなの意を込めて「一穂」。「ミチ」は本当に何の由来もなく適当です。こんなに長く使い続ける予定がなかったので、たまに後悔します。たまにね。

Q4. 休日の過ごし方を教えてください。

寝て起きてを繰り返し、スマホの万歩計がひと桁、という日もあります。会社は土日休みですが、街に出る用事は平日に済ませるようにして、基本的に出歩く予定は入れません。

長風呂したり、近所の喫茶店でモーニングを食べたり、のんびりしてます。打ち合わせなどで上京する時は美術館に足を延ばすことが多いかも。

Q5. 子供の頃の夢は?

漫画家。

(初出:小説幻冬2022年2月号)

 *   *   *

後半は明日公開いたします!

関連書籍

一穂ミチ『砂嵐に星屑』

直木賞候補『スモールワールズ』で注目を集めた一穂ミチ。 期待の書き下ろしは、あらゆる世代に刺さりすぎる群像劇! 日々頑張るあなたが、きっとこの本の中にいます。 つらかったら頑張らなくてもいい。でも、つらくったって頑張ってみてもいい。続いていく人生は、自分のものなのだから。世代も性別もバラバラな4人を驚愕の解像度で描く、連作短編集。

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砂嵐に星屑

舞台はテレビ局。旬を過ぎたうえに社内不倫の“前科"で腫れ物扱いの四十代独身女性アナウンサー(「資料室の幽霊」)、娘とは冷戦状態、同期の早期退職に悩む五十代の報道デスク(「泥舟のモラトリアム」)、好きになった人がゲイで望みゼロなのに同居している二十代タイムキーパー(「嵐のランデブー」)、向上心ゼロ、非正規の現状にぬるく絶望している三十代AD(「眠れぬ夜のあなた」)……。それぞれの世代に、それぞれの悩みや壁がある。

つらかったら頑張らなくてもいい。でも、つらくったって頑張ってみてもいい。続いていく人生は、自分のものなのだから。世代も性別もバラバラな4人を驚愕の解像度で描く、連作短編集。

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一穂ミチ 作家

2007年デビュー。以後勢力的にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは映画化も。2021年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」で第74回日本推理作家協会賞短編部門候補になる。近著は『パラソルでパラシュート』。

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