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台湾ごはん、何食べる?旅ができる、その日のために

2021.09.06 更新 ツイート

食パンがあれば、台湾BBQは再現できる!? 竹中式子

台湾人の阿米(左)と日本人の美菜(右)が、台湾美食を巡るコミックエッセイ『台湾ごはん何食べる?』が好評発売中! AKRUさんのファンタジー作品「荒山伏珠記」が『青騎士』第3B号に掲載されています。

今年の台湾での中秋の名月「中秋節(ジョンチョウジエ)」は9月21日。前日の月曜日が振替休日なので、4連休になります。連休を使って帰省や旅行で台湾中大移動の時期……なのですが、コロナ禍の今年は自粛が呼びかけられそうです。

 

台湾のお月見に欠かせないのは、団子ではなく月餅、文旦そしてBBQ! 

左から月餅、文旦、BBQ

BBQ会場はキャンプ場でも焼肉店でもありません。催されるのは家の前の道端や、ベランダ。特に台北は庭のある家なんか珍しいので、「明らかに公道を侵食してるやろ」「ベランダの奥行、1mくらいしかないで」という環境をものともせず人々が集いBBQコンロを囲み、もくもくと煙を上げます。

スーパーでは食材だけでなく、炭やコンロも売られるのですが、60元(約240円)ほどの使い捨てコンロでもなかなかシッカリした作りです。でも、もれなく低い。床からの高さ20㎝ほどの、腰を痛めそうな位置にある網に、お風呂のプラスチック製のイスに座って立ち向かいます。

そもそも、どうして簡易BBQコンロが飛ぶように売れるほど、「中秋節=BBQ」と恒例行事になってるのか? それは1980年代、BBQソースの販売会社2社によるCM合戦がきっかけだと言われています。キャッチコピーやCMソングが台湾の人たちの心にこびりつき、さらに大型スーパーが人々の集う中秋節の連休を目指してBBQコーナーを設置するなどして、しだいに浸透したそう。日本の「バレンタイン=チョコレート」「土用の丑の日=鰻」と似たようないきさつですね。

9月に入るとスーパーではBBQ用品の販売コーナーが登場
まだ中秋節には日があるので、スーパーに並んでいたBBQソースも種類は控えめ。真ん中にある金蘭社のCMが「中秋節=BBQ」の火付け役

だから、台湾のBBQには甘じょっぱいソースが欠かせません。網に置いた生肉に何度もソースを刷毛(はけ)で塗り重ね、焼きあがったらそのままパクリが台湾の伝統的BBQスタイル。(ただこの方法だとソースが網に滴り肉が焦げやすく、お焦げを食べるのは不健康だという声も。健康志向の人は生肉をそのまま焼いて、あとでお皿のソースにひたすとか)

ほかには海鮮や野菜(トウモロコシとマコモダケが定番)、台湾の甘いソーセージを焼きます。アルミ使いも手慣れたもので、アルミ皿で肉のオイル煮や、へちまとアサリを煮たり。アルミホイルで包んだ秋刀魚なんか、直火で焼くより身がふんわり仕上がります。

そんななかでも、台湾らしさあふれる食材は、なんといっても食パンでしょう。

中秋節が近づくと、食パンの売れ行きがあがるとか

軽く炭火であぶったら、そこへ肉やソーセージをのせ二つ折りにしてかぶりつく。パンにはなーんにも塗りません。これがシンプルながら食パンに肉とタレの旨みが染みて、意外といけるんです。小麦やバターの味が深い高級食パンなんかより、断然薄切りの安い食パンを。焼きそばなんて作りませんから、炭水化物は食パンで摂りましょう。

星空の下みんなでBBQというのは難しい状況かもしれませんが、ホットプレートやフライパンなどで、十五夜におうちで台湾BBQをやってみませんか? BBQソースは肉を焼く時に塗り重ねる、食パンで肉を挟む、これだけで立派な台湾BBQです。

関連書籍

AKRU『台湾ごはん何食べる?台湾人・阿米と日本人・美菜の食楽記』

いつか、台湾に行けるその日のために。 水餃子、ワンタン、牛肉ラーメン、肉そぼろごはん、火鍋、海鮮、夜市、クレープ、揚げパン、かき氷……台湾人が本当に好きな台湾美食の旅にご案内! 台湾人の漫画家が日本人に指南する、台湾グルメコミックエッセイ。

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台湾ごはん、何食べる?旅ができる、その日のために

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竹中式子

台北在住編集者。美味しいものとお酒が大好き。コミックエッセイ『台湾ごはん何食べる?』で取材したお店を写真つきで紹介するTwitter@taiwangohan1 、Instagram@taiwangohan 、Facebook@taiwangohan 、個人的に訪れた台湾美食は Instagram@shishizizi で公開中。美食以外の台湾の日常をつづったコラムを Facebook @cwssousakugakkou にて連載中。編集を手掛けた、日本で発表される台湾漫画家の作品情報 note@台湾で漫画の夢を見る を始めました。

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