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世界各地のおもしろいダンゴムシを集めたビジュアルブック『おどろきダンゴムシ図鑑』(奥山風太郎・著)が話題です。今回は青いダンゴムシのひみつを本書から抜粋してご紹介します。
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青く輝くダンゴムシ
まれに衝撃的なほどに青い色をしたダンゴムシが見つかります。
ダンゴムシの種類にも地域にも関係なく出現します。
普通のダンゴムシとは明らかにちがい、その物珍しさからしばしばテレビなどで取り上げられることもあるので、ご存じの方が多いかもしれません。
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じつは、青いダンゴムシの正体は病気のダンゴムシです。
イリドウイルスという病原体に感染してしまったために青くなっていたのです。
感染しても、低温下ではほとんど病気は進行せず、普通のダンゴムシと見わけがつきません。
ところが気温が上がる6月ごろになると、一気に症状が進み、どんどん青くなっていきます。
青くなってきたら、ほとんどの個体は1~2ヶ月で死んでしまいます。
しかし、感染力はとても弱いようで、私の経験では同じ空間で飼育していてもほかの個体に感染した事例はないので、そこまで恐ろしい病気ではないのかもしれません。
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なぜ青くなるのでしょうか。
感染したダンゴムシを青くして目立たせることにより、鳥などの捕食者がダンゴムシを狙いやすいようにして、その捕食者の糞を食べたダンゴムシがまた感染するという、ウイルスの感染戦略なのではないか……と予想している人もいますが、立証されたわけではないので本当のところはまだわかりません。
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イリドウイルスが人間に感染することはありませんので、幸運にも青いダンゴムシを見かけたら、ぜひ手に取って観察してみてください。
肉眼で見ると、その不思議な美しさに魅入られることうけあいです。
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この続きは書籍『おどろきダンゴムシ図鑑』をご覧ください。
おどろきダンゴムシ図鑑
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2020年6月11日発売『おどろきダンゴムシ図鑑』(奥山風太郎・著)の最新情報をお知らせします。