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おどろきダンゴムシ図鑑

2020.07.10 更新 ツイート

自然の神秘…芸術的なダンゴムシ4選奥山風太郎

世界各地のおもしろいダンゴムシを集めたビジュアルブック『おどろきダンゴムシ図鑑』(奥山風太郎・著)が話題です。今回は芸術的な見た目のダンゴムシを本書からご紹介します。

*   *   *

アンバーダッキー(写真:奥山風太郎)

琥珀というよりミカンかな

アンバーダッキー(ネッタイコシビロダンゴムシの一種)
Cubaris(1) sp.

〈採集地〉タイ
〈写真の個体の体長〉14ミリ

アンバーダッキー(写真:奥山風太郎)

まるで作り物、こんな色彩のダンゴムシが自然環境下にいるとはなかなか想像できないが、実在するのだ。

タイの洞窟周辺から見つかっている。

黄色みが強くて琥珀(アンバー)のようだから、「アンバーダッキー」の愛称で呼ばれているが、丸まった姿はミカンにも似ている。

バクかパンダかどっちに似てる?

ケイブティパー(ネッタイコシビロダンゴムシの一種)
Cubaris(1) sp.

〈採集地〉マレーシア
〈写真の個体の体長〉13ミリ
 

必ず第2胸節から第4胸節までが白い(写真:奥山風太郎)

マレーシア北部の洞窟付近で見つかっているCubarisの一種。

高温多湿なイメージのあるマレーシアだが、冷涼な高原地帯で多く見つかっており、意外にも暑さは苦手だという。

洞窟付近に生息していることと、マレーバクのカラーリングに似ていることから「ケイブティパー(洞窟のバク)」の呼び名がある。

ヨーロッパなどの愛好家は「パンダキング」という愛称で呼ぶこともある。

丸まった姿を横から見ると、どの個体もだいたい9時ちょうど(写真:奥山風太郎)

大人を惹きつけるシマウマ模様

ゼブラダンゴムシ
Armadillidium maculatum

〈採集地〉フランス
〈写真の個体の体長〉17ミリ

こんな明瞭なしま模様のダンゴムシは本種のほかには知らない(写真:奥山風太郎)

明瞭な白黒配色は、生物好きなら誰もがときめくカラーリング

色も模様も完全にシマウマ柄なのだが、学名には「斑点」という意味があって、それにはちょっと違和感がある。

大人のダンゴムシ好きが購入する種としてもっとも初期に流行ったうちのひとつで、2012年ごろにはスペインの愛好家がドイツの昆虫即売イベントで販売していたという。

ビー玉の渦模様のようでとてもかわいい(写真:奥山風太郎)

ポルカドットはオスの特権?

コルフスポッテッド
Armadillidium frontetriangulum

〈採集地〉ギリシャ・コルフ島
〈写真左下の個体の体長〉15ミリ

メリハリのあるドットが特徴的。メス(奥) ​​​​は地の色が淡い。右の個体は白1色のポルカドット(写真:奥山風太郎)

ギリシャのコルフ島でのみ見つかっている、はっきりしたドットが美しいダンゴムシ

個体によって白ドットだけのもの、白と黄色の小ドットのものなどさまざま。

コルフスポッテッド(写真:奥山風太郎)

だが、黄色が交じる小ドットのものは雌雄が見つかるのに対して、白1色の大粒ドット(ポルカドット)のものはオスしか見たことがない

そんなにたくさん確認したわけではないので断言はしないが、成熟したオスだけの特徴の可能性もある。

対岸のアルバニアにはドットが小さくて色の淡い、よく似た種が生息している。

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関連書籍

奥山風太郎『おどろきダンゴムシ図鑑』

どこにでもいる身近なアイツ、実はこんなにすごかった! カッコいいもの、美しいもの、ふしぎなもの……。ミステリアスな世界を日本一のダンゴムシファンがご紹介します。実は集団生活よりも単独行動が好き/ダンゴムシは虫じゃない!?/好物はチーズ、ナス、ニンジン/青く輝くダンゴムシ。だがその正体は……/砂浜の色で色合いが変わるハマダンゴムシ/メスの顔面にしがみついてプロポーズ/丸まるのが得意な種類、隙間だらけになっちゃう種類 など

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おどろきダンゴムシ図鑑

2020年6月11日発売『おどろきダンゴムシ図鑑』(奥山風太郎・著)の最新情報をお知らせします。

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奥山風太郎 生き物ライター

1977年、東京都生まれ。世界各地で野生生物を調査し、雑誌等で紹介してきた。もともとは両生類や爬虫類が専門だったが、フィールドワークを重ねるうちにダンゴムシの魅力にとりつかれ、現在では南西諸島の種を中心に200以上の地域で採集した、数十万匹のダンゴムシを飼育中。変わった色柄のダンゴムシを探すのが大好き。著書は最新刊『おどろきダンゴムシ図鑑』(幻冬舎)のほか『鳴く虫ハンドブック』(文一総合出版)、共著に『ダンゴムシの本』『鳴く虫「音声」図鑑』(以上、DU BOOKS)、『日本のカエル+サンショウウオ類』(山と溪谷社)などがある。

 

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