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編集部日記

2020.05.23 公開 ツイート

緊急事態の生活と仕事7 竹村優子

5月18日
太田信吾さんの新連載「住所不定」が始まる。太田さんは、「解放区」や「わたしたちに許された特別な時間の終わり」を撮った映画監督であり、俳優。定住先はない。その理由は、親友の自殺を通じて「同じ場所に暮らし、同じ人と過ごすなかで、価値観が凝り固まってゆく危険」を感じたからだという。よくわかる。人間は、環境が作る。どれだけ客観性を意識していても、その環境にあわせた偏りが出てくる。今読んでいる遺伝子の本からもそのことを受け取る。

はあちゅうさんと花田菜々子さんの往復書簡も最終回。お二人は、会ったことがないまま、正直な言葉で自分をさらけ出しながら、語り合ってくださった。最後の「お互いに、他の誰かと違う選択肢になったとしても、自分が納得できる道を歩めますように。」がすがすがしい。はあちゅうさんと花田さんも対面していないけれど、私も太田さんとはまだお会いしていない。

夕方、オンライン打ち合わせひとつ。

雨で夜の散歩に行けない。

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幻冬舎plus編集部員の仕事と日々。

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竹村優子

幻冬舎plus編集長と単行本、新書、文庫の編集に携わる。手がけた本は、『世界一の美女になるダイエット』(エリカ・アンギャル)、『青天の霹靂』(劇団ひとり)、『職業としてのAV女優』(中村淳彦)、『大本営発表』(辻田真佐憲)、『弱いつながり』(東浩紀)、『赤い口紅があればいい』(野宮真貴)、『じっと手を見る』(窪美澄)、『銀河で一番静かな革命』(マヒトゥ・ザ・ピーポー)、『しらふで生きる』(町田康)、『往復書簡 限界から始まる』(上野千鶴子・鈴木涼美)など多数。

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