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悶々しても猫がいる。

2020.05.01 公開 ポスト

猫たちとリモート飲み会、薫製づくり、ぬか床購入…楽しみを見つけ、免疫力を高めたいペヤンヌマキ

悶々が日常になってしまった

日記を読み返していたら、今年の1月にはこう書いてありました。

「銀行のATMに並んでいた時、気管支喘息の発作で咳が出た。マスクを付けてくるのを忘れていたので慌てて腕で覆ったけど、前に並んでいたお爺さんがすごい目で睨んで来た。お爺さんが去るまで咳を我慢して、去ったタイミングでまた咳をしたら、わざわざ振り返ってまで睨んで来た。お爺さんの尋常でない睨み方に、全く知らない人から敵意をむき出しにされることにショックを受けた。私は悪くないのに、ただ喘息持ちってだけなのに、犯罪者かのように見られることに理不尽さを感じた。外出時には必ずマスクを付けることを決意。」

1月の私は、咳をして人から睨まれるのが怖いからという理由でマスクを付けることにしたらしいのだけど、今思えば、あの時ものすごい形相で睨んできたお爺さんは、正しかった。4月26日現在から考えると、マスクもせず銀行ATMに並んで咳をしてる人がいようものなら、私だってものすごい形相で睨むでしょう。

ほんの数ヶ月前の自分の呑気さが、信じられません。1日単位で状況が変化する今、昨日の自分の感覚でさえも、今日はもう違うものになっていたりします。

そこでこの数ヶ月のことを、日記とともに振り返ってみたいと思います。
もしも私がコロナウィルスに感染したら(もう既に感染しているかもしれないけれど)、行動履歴の記録にもなる。
数年後、日記を読み返して、こんな時もあったねと思える日が来ることを祈りつつ。

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ペヤンヌマキ

1976年生まれ、長崎県出身。早稲田大学在学中に、劇団「ポツドール」の旗揚げに参加。卒業後はAV制作会社に勤務。現在はフリーの映像ディレクターとしてAVやテレビドラマなどを手がけるほか、演劇ユニット「ブス会*」主宰の劇作家・演出家として幅広く活躍中。著書に『女の数だけ武器がある。』がある。

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