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ヘイケイ日記~女たちのカウントダウン

2020.02.13 更新 ツイート

「不倫しても人気者」がいた時代はいずこ花房観音

今はじまったことではないが、ネットでは今日も芸能人の不倫叩きで活気づいている。

ひとつの話題が終わりつつある頃に、また新たな話題が投入されて、大忙しだ。

今、話題の50代同士の俳優の不倫なんて、週刊誌がほじくらなければこそこそ楽しんでいただけだから、さすがにほっといたれよと思うのだが、謝罪して番組降板にまで至り、「裏切られた奥さんが可哀相!」コールを続ける人たちもいる。

当事者以外の人間が、そこまで人の不倫に怒る気持ちは、わからない。

ましてやこの世から消え去れ! とばかりに罵倒したり、出演番組や事務所に抗議するエネルギーも、理解できない。

裏切られた妻がかわいそうだと、自分たちの怒りの理由を作るけれど、世の中には、たとえ悲しい出来事があっても、悲劇のヒロインになりたくない、被害者になりたくない、ましてや同情という娯楽の道具にされたくない人だっている。無責任な同情を屈辱的に感じる人も。

結局「不倫叩き」は娯楽なのだ。そして同情は、正義に酔わせてくれるので、たいへん気持ちがいい。お金のかからない、自分が正しいことをしてる気になれる娯楽のネタを、毎週のように週刊誌が提供してくれる。 

けれど、みんなそんなに人を叩けるほどに、品行方正で、パートナー以外の異性に、実際に行為には及ばぬまでも好意を抱いたこともないのか。

あなたはどれだけ正しいのか

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コメント

花房観音  「ヘイケイ日記」、前回は「不倫」ではあるけれど、惚れて惚れて愛おしさのあまり男を殺し、局部を切り取って逃げた女に世間が熱狂した話。恋以上にセックスを昂らせる媚薬はない。https://t.co/6W9V08Pnvh 5日前 replyretweetfavorite

花房観音  高額払って、なんやようわからんけど肩書だけは多い人の、愛と性の解放やら幸せやら宇宙やらの言葉が並ぶセミナーとかに行くよりは、惚れた男とひたすらセックスしまくったほうが、絶対気持ちいい。https://t.co/6W9V08Pnvh 7日前 replyretweetfavorite

花房観音  先週更新分の「ヘイケイ日記」はこちら。妻に触れさせたくない、自分のものにしていつも一緒にいたいと、好きな男の愛おしい部分を切り取った女の話。https://t.co/6W9V08Pnvh 8日前 replyretweetfavorite

ヘイケイ日記~女たちのカウントダウン

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花房観音

2010年「花祀り」にて第一回団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。京都を舞台にした圧倒的な官能世界が話題に。京都市在住。京都に暮らす女たちの生と性を描いた小説『女の庭』が話題に。その他著書に『偽りの森』『楽園』『情人』『色仏』『うかれ女島』など多数。

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