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編集部日記

2019.10.12 更新 ツイート

台風を乗り越えられますように竹村優子

今年9月21日の大阪・堺での「全感覚祭」のときに。会場から謎の像が見える


10月7日
午前中ゲラを受け取りつつタイトルの打ち合わせをしてから会社へ。

午後、『読書会入門』にまつわる取材があり、著者の山本多津也さんがご来社。
昔、学生時代のゼミの友人たちと読書会をやったり、宮沢章夫さんのワークショップを通じて知り合った方たちと戯曲を読む会や句会をやったりしていた。最近は、近所のカフェで映画を見る会をやっている。
普段自分では選ばない本を読んだり、それについて考えたりするのは、ちょっとだけ強制力が働かないと私はできないので、読書会の存在は、大事だなと思っている。

 

そんなわけで幻冬舎大学でも最近は、読書会講座も増えています。
11月2日は、山本さんと読む『読書会入門』読書会
11月7日は、坂口孝則さんと読むニーチェ『この人を見よ』読書会

 

10月8日
11月7日発売の単行本『しらふで生きる~大酒飲みの決断~』(町田康さん著)再校ゲラ戻し。カバー類の入稿。先週あれこれ迷いつつ、タイトルが決まったのは、この本。

11月の新書ゲラ作業を虎ノ門のカフェで数時間。

夕方、コロムビアでの野宮真貴さんの取材に同席する。11月3日に発売される、ピチカート・ファイヴの限定7インチBOXを見せていただき、めちゃくちゃテンションが上がる。アートワークは、もちろん信藤三雄さん。
学生時代を渋谷系とともに過ごした私は、ピチカート・ファイヴ、とくに野宮さんは遠い遠い存在だった(小西さんはクラブでDJされるのをお見かけすることがあった)。のちに仕事をするようになるなんていまだ不思議な気持ち。

 

10月9日
新書ゲラを戻す。ぺヤンヌマキさんのplus連載「40歳から何始める?」を電子書籍にまとめるための作業。オリジナル電子書籍を作るのが一年ぶり以上くらいで、何をしたらいいのか忘れている。ちゃんと定期的に作らねば。
連載のぺヤンヌさんは、朝4時起きに挑戦したり、勉強したり、内職したり。その奮起する姿に原稿を読み返しながら、刺激を受ける。

 

10月10日
朝、週に一回のplusミーティング。plusも来月で6周年。11月14日には、また渋谷のロフト9で記念イベントを開催するので、その話など。今回は宮台真司さん、ダースレイダーさん、鈴木涼美さんをお呼びしての時事ネタplusフェス「日本の難点2019」です。

午後、昨日文庫『金継ぎの家』が発売されたほしおさなえさんと、装画を担当してくださったいとうあつきさんのグループ展を見に、清澄白河へ。古い民家を改装したギャラリーondoがかわいい。

台風が近づいているなか、12日予定されていた投げ銭音楽フェス「全感覚祭」の中止が発表される。悔しくて苦しい決断だったろうと思う。
去年の日記にも書いたけれど、この完全DIYのフェスの存在は、人間がシステムのなかに組み込まれているだけではない、個々の「ひとり」だということを教えてくれる。


10月11日
午前中、部の企画会議。

午後、机仕事をしつつ、昨晩のTBSラジオ「session22」。チムポムの卯城竜太さんとチムポムの作品「気合い100連発」の全音声を聴きたかった。「ヘイトではなく、人間讃歌」と卯城さんもおっしゃっていたけれど、ぎりぎりの状況でなんとか生きていこうとする、若者たちの叫びだった。胸を打つ。卯城さんと松田修さんの『公の時代』も読んでいるところ。

夜、與那覇潤さんと石戸諭さんのトークを八重洲ブックセンターで聞く。與那覇さんの新刊『歴史がおわるまえに』の刊行記念。
系譜も文脈も気にしない、歴史に学ばなくなった社会についての話。
歴史を振り返らないとは、自分を疑いなおさないということ。それは永遠の“現在”を生き続けるということ。
客観性なく、自分の変化にも気づけないまま今を生き続けるのは、苦しい気がする。永遠の罰ゲームのようだ。

深夜、中止になった全感覚祭を13日渋谷であらためて開催するとの発表がある。中止を決めてから、ここまでの速さよ。
13日14日に、私は3回目のあいちトリエンナーレに行くつもり。
どうか台風の被害少なく全感覚祭も開催されてほしいし、私もあいトリ行けますように。
今はただ祈るような気持ち。
 

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幻冬舎plus編集部員の仕事に仕事と、それだけじゃヤダな日々。

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竹村優子

幻冬舎plus編集長と単行本、新書、文庫の編集に携わる。手がけた本は、『世界一の美女になるダイエット』(エリカ・アンギャル)、『青天の霹靂』(劇団ひとり)、『職業としてのAV女優』(中村淳彦)、『快楽上等!』(上野千鶴子・湯山玲子)、『大本営発表』(辻田真佐憲)、『弱いつながり』(東浩紀)、『赤い口紅があればいい』、『「自分」を仕事にする生き方』(はあちゅう)、『じっと手を見る』(窪美澄)など多数。

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