1. Home
  2. 生き方
  3. 猫を撫でて一日終わる
  4. ときどき頭の中がワーッとなる

猫を撫でて一日終わる

2019.03.28 公開 ツイート

ときどき頭の中がワーッとなる pha

飲み会などで人と長く喋ったあとは、しばらく外を一人で歩くことにしている。ひと駅分かふた駅分くらい、意味もなく歩いてから電車に乗る。そうしないと、ざわついた頭の中が静かにならないからだ。

居酒屋の店内、壁一面に貼られたメニュー、店員が注文を取る声、いろんな人たちが話すさまざまな話を聞きながら初対面で名前もあやふやな人たちの顔と名前をなんとか覚えようとしていると、隣のテーブルから聞こえてくるジョッキとジョッキがぶつかる音、ネクタイをゆるめる背広の男たち。

そうした場は楽しいといえば楽しいのだけど、受け取る情報が過剰すぎて、しばらくいると神経が疲れてしまって、頭の中がごちゃごちゃして落ち着かなくなってきてしまう。そんなときに神経をなだめるのには、歩くのがいい。

ここから先は会員限定のコンテンツです

無料!
今すぐ会員登録して続きを読む
会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン

{ この記事をシェアする }

猫を撫でて一日終わる

人と話すのが苦手だ。ご飯を食べるのが面倒だ。少しだけ人とずれながら、それでも小さな幸福を手にしたっていいじゃないか。自分サイズの生き方の記録。

バックナンバー

pha

1978年生まれ。大阪府大阪市出身。現在東京都内に在住。京都大学を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。以来毎日ふらふらしながら暮らす。シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。著書に『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』『ひきこもらない』(幻冬舎)、『ニートの歩き方 お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法』(技術評論社)などがある。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP