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猫を撫でて一日終わる

2019.02.28 公開 ツイート

検札が怖い pha

「切符を拝見します」

そう言いながら少しずつ車掌さんがこちらに近づいてくる。

切符はどこにやったっけ。ちゃんとあるよな。ポケットの中に入れたか、財布の中に入れたか、どっちだったか。ポケットに手を入れると切符の尖った感触があった。よかった。ちゃんとあった。切符を手に握りしめて車掌さんが来るのを待つ。声をかけられたときに滞りなくスムーズに切符を出せるだろうか。切符を差し出す瞬間を、頭の中で何回もシミュレートする。

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猫を撫でて一日終わる

人と話すのが苦手だ。ご飯を食べるのが面倒だ。少しだけ人とずれながら、それでも小さな幸福を手にしたっていいじゃないか。自分サイズの生き方の記録。

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pha

1978年生まれ。大阪府出身。京都大学卒業後、就職したものの働きたくなくて社内ニートになる。2007年に退職して上京。定職につかず「ニート」を名乗りつつ、ネットの仲間を集めてシェアハウスを作る。2019年にシェアハウスを解散して、一人暮らしに。著書は『持たない幸福論』『がんばらない練習』『どこでもいいからどこかへ行きたい』(いずれも幻冬舎)、『しないことリスト』(大和書房)、『人生の土台となる読書 』(ダイヤモンド社)など多数。現在は、文筆活動を行いながら、東京・高円寺の書店、蟹ブックスでスタッフとして勤務している。Xアカウント:@pha

 

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