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編集部日記

2018.07.15 更新

男性はごにょごにょしているし、恋愛は成功とも失敗とも言えないことばかり竹村優子

実家から届いたスイカを近所の花屋&パン屋におすそわけに行き、ビールを飲む週末

7月9日
今日は一日机仕事。
明日公開の「夏の怒りのデス・ロード」石戸諭さんの記事を最終調整。あるあるの、凡庸な悪のたちの悪さ。
窪美澄さんと前野健太さんの青山ブックセンターでのイベントレポート記事準備。うねりのあるトークを、ライターの清田隆之さんがうまくまとめてくださった。
前野さんの指摘はいろいろ鋭いのだけど、なかでも「男のごにょごにょ感」を窪さんはなぜわかるのか? という指摘は本当にそう。
「前野 例えば日奈は、好きっていうこととセックスが、わりとこう、ゴールじゃないけどニアイコールみたいなところがありますよね。海斗と関係を持つ畑中さんに至っては「セックスして何が悪い」という感じです。でも、宮澤はごにょごにょじゃないですか。」というところ。
8月上旬発売の単行本『捨てる。』(やましたひでこさん)のつきもの戻しなどなど。
田辺青蛙さんの新連載『人形怪談』もスタート。夜22時公開ははじめての試み。
記事をつくりながらも、アイコンの人形の写真に何度も「ひーっ」となった。

7月10日
午後、代官山で打ち合わせ。
夕方、赤坂で内田康夫さん担当編集者同窓会。今年の3月にお亡くなりになった内田先生。発表した作品の累計発行部数は1億部を超えるという先生の歴代の担当編集者が会し、思い出を語り合う。私は、文庫本は何冊か担当したものの、啄木をテーマに書き下ろしていただく予定は盛岡に取材に行くところまでで止まってしまった。上司の菊地からは泊まり込みで合宿みたいにして本を作った話などを聞いていたけれど、ほかにも作家と担当編集者、驚くような話がたくさん。終わったあとは、一緒に参加していた上司二人そのまま赤坂で飲む。

7月11日
明日、『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』(林伸次さん)の発売日なので、冒頭の試し読み記事を作る。恋には季節がある、という話。
『恋はいつも~』を作りながら、よく思い出していたのが、「恋愛に失敗も成功もない。結婚することが恋愛の成功ではないし、ゆきずりの恋が失敗でもない。」という言葉。植島啓司さんが『官能教育』で書かれていたか、おっしゃっていたかだったなと思い、『官能教育』を読み返す。かつて自分が担当した本をついおもしろく読み込んでしまうものの、肝心のフレーズは見つけられず。
新書『ダークツーリズム』(井出明さん)も校了。こちらは7月28日発売。

7月12日
朝、plusミーティングは月1回のいろんな人が参加できる日。
午後、中川淳一郎さんと宮崎智之さんが来社され、SNSのモヤモヤについての対談。SNSが“ライター”という仕事をどう変えたかといった話にも突っ込んだ内容。後日ネットメディアに掲載予定。
明日ある打ち合わせ2つの準備。原稿を読み返し、論点を整理するのと、もうひとつ、提案したい企画の企画書をつくる。
夜は神保町で医学部の人たちと会う。

7月13日
午後渋谷で書き下ろし中の小説についての打ち合わせ。
戻ってきて社内ではじめてお会いする方と企画の相談。
そのあとは8月の電子書籍の原稿、plusの連載原稿などを読んだり、整理したり。
『捨てる。』の最終ゲラチェック。
夜、新宿三丁目で会食。

7月14日
夜、高場馬場で舞台「春の枯葉」を見る。演出の川口さんは近所のカフェの常連(真夜中のシネマ倶楽部メンバー)。
チラシにあった、
「永い冬の間、昼も夜も、雪の下積になって我慢して、いったい何を待っていたのだろう」
というフレーズに惹きつけられ、見たかった作品。
「春の枯葉」は、1946年に発表された太宰治の戯曲。太宰らしい、ダメな男が主人公。
最後、彼の妻の「私みたいな田舎女はもう時代に必要ないのか。みんな都会に出て、文化的な生活をしなければならないのか。真面目に生きてるだけじゃ浅い人間なのか」といったセリフに、『じっと手を見る』の日奈のことを思い出したり、SNSを最先端で駆使できないのは時代遅れなのか、と思ったりする。移り変わる時代の苦悩。いや、戦後すぐと比べるのは不遜か。

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幻冬舎plus編集部員の仕事に仕事と、それだけじゃヤダな日々。

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竹村優子

幻冬舎plus編集長と単行本、新書、文庫の編集に携わる。手がけた本は、『世界一の美女になるダイエット』(エリカ・アンギャル)、『青天の霹靂』(劇団ひとり)、『職業としてのAV女優』(中村淳彦)、『快楽上等!』(上野千鶴子・湯山玲子)、『大本営発表』(辻田真佐憲)、『弱いつながり』(東浩紀)、『赤い口紅があればいい』、『「自分」を仕事にする生き方』(はあちゅう)、『じっと手を見る』(窪美澄)など多数。

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