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世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45

2017.08.26 公開 ポスト

本好きな子に育てたければ、リビングに本棚を置きなさい!廣津留真理

家でダラダラ過ごすくらいなら、わが子を塾の夏期講習に……とお考えの保護者のみなさま。ちょっと待ってください!学校や塾に外注しなくても、子どもの学力と可能性を広げる教育は、家庭でこそベストに行えるのです。独自の家庭教育で娘をハーバード合格に導いた廣津留真理さんの著書『世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45』から、親の行動を少し変えるだけで、子どものやる気と才能をみるみる引き出す超実践的なメソッドを紹介。お子さんと一緒に過ごす時間が増える夏休みにこそ、ぜひお読みください。

 

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その昔、欧州諸国から「うさぎ小屋」と揶揄(やゆ)されたように、日本の住環境は決して恵まれているとはいえません。とくに首都圏を始めとする都市部では、手狭な住まいなのに借りたり買ったりしようとすると莫大(ばくだい)なコストがかかります。

今後、日本が本格的な人口減少社会を迎え、空き部屋が増えてくると住環境は多少変わってくるかもしれませんが、人口が減ると経済規模が縮小して賃金も上がらないので、相対的な住環境のコストが大きく下がらないことも考えられます。

住まいが手狭なのにコストがかかるとしたら、家庭の大事な資産・財産(アセット)として最大限に活用したいもの。

住宅でいちばん広いのはリビングルーム(またはLDK)ですから、まずはリビングルームを徹底的に活用します。

子どもがいる家庭の最優先事項は教育ですから、リビングを単なるくつろぎの場所、食事をする場所として捉えないで、教育の場として役立ててください。図書館兼学校兼自習室として機能させるのです。

住まいでもっとも狭くて居心地が悪い子ども部屋に子どもたちを押し込めるのではなく、いちばん広いリビングでのびのびと勉強してもらいましょう。リビングならママやパパがそばにいて一緒に勉強できますし、読書や文化資本を伸ばす活動、楽器の演奏などの得意を伸ばす活動にも使えます。

いわゆる勉強机も不要。“勉強机”というネーミングから頭に浮かぶのは、机に向かって5教科の宿題を一生懸命カリカリやるというイメージですが、もはや5教科(英語、国語、数学、理科、社会)だけをやれば済む時代ではありません

住まいというアセットを効率的に活用するなら、5教科の勉強のためだけに使う机を置くスペースを割くのはもったいないと思います。かといって“勉強机”をリビングに移動させるのはなんだか親が子どもを監視しているよう。

わが家のリビングには長さ2メートルほどのテーブルがあり、娘は大抵そこで勉強をしていました。大きめのテーブルを一つ買っておけば、食事もできますし、家庭教育の基地にもなります。

 

○日本の子どもたちはどのくらい本を読んでいるか?

自宅のリビングルームのベストポジションにしつらえるべきなのは、大画面モニターを置くテレビ台ではなく本棚だと私は思います。

インターネット時代になっても読書の重要性は変わりません。活字離れが進んで、何でもネット経由で情報を取る人が増えてくると、逆に活字からも情報を取ってこられる能力の希少性は高まってくるでしょう。

公益社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社が2016年5月1か月間の読書状況を調べたところ、1か月当たりの読書量は小学生が11・4冊、中学生が4・2冊、高校生が1・4冊となっています。

そして1か月間に1冊も本を読まなかった子どもの割合は小学生が4・0%、中学生が15・4%、高校生が57・1%となっています。

小学生よりも中学生や高校生の方が本を読まないのは、日本特有の詰め込み教育のせいで自由な時間が取れないのが原因かもしれません。

子どもの図書館離れの背景には、インターネットの普及などの要因も考えられますが、日本以外の国でも同じようにインターネットは普及していますから、日本の図書館離れには別の要因も考えられます。

でも、これから5教科で養う学力以外の自主性、社会性、創造性などが重んじられるようになると、活字を通じた批判的思考や多面的な価値観の習得はより一層欠かせなくなります。

 

○読書で批判的思考と創造性を養う

各分野の古典を始めとして活字から学べる情報は貴重です。

インターネットは便利ですが、信憑(しんぴよう)性の低い情報、他のサイトからコピペされて拡散された出どころのはっきりしない情報も大量に含まれています。書籍にも信頼性の低い情報や古くなった知識は含まれていますが、少なくとも古典の価値は不変ですし、同じテーマの本を何冊か読むうちに何が正しいかが判断できるようになります。

「巨人の肩に乗る」という言葉があります。これは新しい創造やイノベーションは過去の先達の知見や発見といった“巨人”を踏まえたものだという意味であり、万有引力の法則で知られる17世紀の偉大な物理学者であるアイザック・ニュートンは、「私が遥か彼方(かなた)まで見通せたのだとしたら、それは巨人たちの肩に乗っていたからです」という手紙を書き残しています。

巨人の肩に乗って創造性を発揮するためにも、先達の知恵を伝える本に慣れ親しんで読み込む習慣付けをしておきましょう。ネットだけ、あるいは活字だけではなく、どちらにもアクセスできる家庭環境を整えてあげてください。

読書は、情報量を増やすために役立つだけではありません。これからの教育で重視される「批判的思考(クリティカル・シンキング)」の能力を高めてくれる働きもあります。

批判的思考とはあら探しするように批判的に物事を捉えたり、考えたりするという意味ではありません。自ら問いを打ち立てて、合理的に推論して、根拠を示しながら本質に迫る創造的な思考法であり、グローバル入試の必須科目であるエッセイ(小論文)を書く力を養ってくれます。

加えて読書を通じて知識の幅が広がり、さまざまな価値観に触れると自分と違った意見や感性を持つ他人に寛容になれます。寛容性が高いと多種多様なタイプの友達ができます。子どもは友達に触発される部分が大きいので、友達が「面白かったよ」と推薦してくれた本を読むようになり、読書の幅がより広がるという相乗効果も期待されます。多様な友達と交わると、異なる価値観を尊重する人間に成長できるでしょう。

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世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45

独自の家庭教育で、一人娘を地方公立校からハーバード大学現役合格に導いた廣津留真理さん。学校や塾に「外注」しなくても、親の教育しだいで子どもの学力はいくらでも伸ばすことができるのです。著書『世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45』より、今日からわが子に実践できるメソッドをご紹介します。お父さん、お母さんは必見!

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廣津留真理

大分県在住。早稲田大学第一文学部卒。ブルーマーブル英語教室代表、一般社団法人Summer in JAPAN(SIJ)設立者・代表理事・総合プロデューサー、株式会社ディリーゴ代表取締役。2012年、一人娘のすみれさんが18年間塾なし、留学なし、学費は小中高12年間でたった50万円で、地方公立からハーバード大学へ現役合格。「英語4技能(読む、聞く、書く、話す)」を伸ばし、本当に「使える英語力」を磨く独自のメソッドで、多数の小学生を大学入試レベルの英文が読めるように導く。ハーバード生が子どもたちにプレゼンや演劇などを英語で教えるサマースクール「Summer in JAPAN」を2013年から開催し、2014年に経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」を受賞。著書に『世界に通用する一流の育て方 地方公立から<塾なしで>ハーバードに現役合格』(SBクリエイティブ)、『英語で一流を育てる 小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める家庭学習法』(ダイヤモンド社)がある。

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