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世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45

2017.09.02 公開 ツイート

「1日10分×平日5日」のサポートで、幼少期から英語が得意に! 廣津留真理

学校や塾に外注しなくても、子どもの学力と可能性を広げる教育は、家庭でこそベストに行えます。独自の家庭教育で娘をハーバード合格に導いた廣津留真理さんの著書『世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45』から、親の行動を少し変えるだけで、子どものやる気と才能をみるみる引き出す超実践的なメソッドを紹介します。

 

*  *  *

 

家庭で英語を教えるといっても体験がないと身構えてしまいます。

そこで私流の英語の家庭教育メソッドを公開したいと思います。正しい方法で時間をかければ誰でもマスターできます。

目標は小学校低学年までに中学3年分まで終えてしまうこと。「中学生レベルなんてとても無理!」と思わないでください。

世界で通用する英語に「中学3年レベルの英語」などというカテゴリーはありません。中学3年分の英語は大学入試にも不要なのでさっさと通過するに限ります。

1日10分×平日5日(または1日15分×4日)で週50分(または60分)だけ、子どもの隣に座ってサポートしましょう。英語を学ぶ習慣がついて楽しくなったら、そこから先は子ども一人で勝手に進めます。

私の英語教室の生徒さんたちも、ゼロから始めて小学2~4年生が英検準2級(高校中級程度)や2級(高校卒業程度)に続々と合格しています。

耳が鍛えられて英語に慣れますし、口が英語に慣れて舌や唇が動き始め、日本語にはない英語特有の音を作るのが得意になります。

幼児英語教室のグループレッスンでは、判で押したようにアルファベットと単語の書き取りが行われています。幼児のうちは握力も筆圧も弱いので、書き取りは苦手。なぜ書き取りをやらせるのかを幼児英語教室の講師たちに尋ねてみたところ、「グループレッスンではノートの書き取りをさせないと、私語がうるさくてとても授業にならない」という本音が聞かれました。子どものためではなく、教える側の事情で書き取りが行われているケースもあるのです。

アルファベットや単語の書き取りは一切不要。高学年になれば自然にできることに時間を浪費するのはやめましょう。

 

○英語の読み方3つを極めるだけで、いつの間にか英語が得意に!

リーディングの教材は絵本。音声データ付きの教材を選んでください。

絵本でも注釈や解説がついているタイプの方が一見学習効果は高いように思えますが、子どもたちは混乱します。それに絵本が作品ではなく問題集に思えてしまうので、英語を読むのが楽しくなくなります。絵本は絵とストーリー重視で子どもが純粋に楽しめるものをセレクトしてあげましょう。

声に出す英語の読み方には、リピート、シャドーイング、オーバーラッピングという3つの方法があります。

リピートは音声データの「I have a pen.」という読み上げを聞いたら、同じように「I have a pen.」とリピートします。

シャドーイングは音声データを一瞬遅れで続けて音マネするやり方。集中して聞かないと最初は思ったようにできませんが、それだけ真剣に聞くようになり、英語の上達が早まります。

最後のオーバーラッピングは、音声データを聞きながら、それに被かぶせるように絵本などのテキストを読むやり方です。

いずれの場合でも最初は意味を考えながら読んではダメ。音の流れとして読むクセをつけさせてください。いちいち単語の意味を考えていたら読み取れないのです。最後のオーバーラッピングで初めて英語が読めて話せるようになります。

こうすればアルファベットを一つひとつ教えなくても、英語は読めて話せるようになるのです。日本語でも「あいうえお……」と書けないうちに話せるようになっています。英語も、それと同じです。

16~20ページの絵本だとすると、チャプターごとに音声データを聞くだけなら3分。それにリピート、シャドーイング、オーバーラッピングを行っても1日6~7分程度で終わります。絵がついているから子どもも覚えやすいのです。

○親は隣に座って、褒めて褒めて褒め倒せ!

絵本を暗記すると知らない間に英文が読めるようになります。でも、読めても意味がわかりませんから、絵本と並行して英単語を暗記します。単語がわからないと、英語はわからないので、そこは暗記するしかありません。

暗記するなら音声データがCDに収録されているか、またはダウンロードできるようになっている英検用の単語帳が便利。1冊1000円前後で買えます。

家庭での英語学習の最初の目標となるのは英検5級(中学初級程度)。単語数にして600語です。5級なら「apple(リンゴ)」とか「park(公園)」といったごくごく簡単な英単語ばかりですから、1個読むのにせいぜい2秒。1日20個ずつ覚えるとして、3回繰り返しても所要時間は2分ほどです。

土日はお休みしても1週間で100個ペース。600語は6週間でクリアできます。復習のためにこれを2サイクル繰り返して覚えたとしても12週間、つまり3か月で中学初級レベルまでの英単語が覚えられるのです。

次期学習指導要領では小学3年生から6年生まで4年かけて600~700語を覚えるスケジュールですから、いかに非効率かわかります。

絵本で6~7分+英単語の暗記3分=1日10分。その間、ママかパパが隣にいて「読めてエラいね。覚えられてスゴいね」と徹底的に褒めてあげてください。そうすれば子どもはやる気になり、絵本も自分から進んで読むようになります。このやり方なら幼児英語や児童英語の塾に入れなくても家庭で英語教育の基礎が作れるのです。

並行して進めるのが子どもにとって大変そうだと感じたら、単語の暗記からスタートしてください。3か月で英検5級レベルの600語を暗記して自信をつけてから、「やったー!」とハイタッチして絵本を読むとスッと頭に入ってきます。

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世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45

独自の家庭教育で、一人娘を地方公立校からハーバード大学現役合格に導いた廣津留真理さん。学校や塾に「外注」しなくても、親の教育しだいで子どもの学力はいくらでも伸ばすことができるのです。著書『世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45』より、今日からわが子に実践できるメソッドをご紹介します。お父さん、お母さんは必見!

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廣津留真理

大分県在住。早稲田大学第一文学部卒。ブルーマーブル英語教室代表、一般社団法人Summer in JAPAN(SIJ)設立者・代表理事・総合プロデューサー、株式会社ディリーゴ代表取締役。2012年、一人娘のすみれさんが18年間塾なし、留学なし、学費は小中高12年間でたった50万円で、地方公立からハーバード大学へ現役合格。「英語4技能(読む、聞く、書く、話す)」を伸ばし、本当に「使える英語力」を磨く独自のメソッドで、多数の小学生を大学入試レベルの英文が読めるように導く。ハーバード生が子どもたちにプレゼンや演劇などを英語で教えるサマースクール「Summer in JAPAN」を2013年から開催し、2014年に経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」を受賞。著書に『世界に通用する一流の育て方 地方公立から<塾なしで>ハーバードに現役合格』(SBクリエイティブ)、『英語で一流を育てる 小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める家庭学習法』(ダイヤモンド社)がある。

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