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余白の力 ~二人の異能が語る無の中に有を見出す手法~

2016.07.27 更新 ツイート

超歌舞伎の原点にあった一枚の絵斎藤由多加/横澤大輔

 余白の力・歌舞伎編最終回は、超歌舞伎で横澤氏が表現したかった江戸時代の芝居小屋の絵から始まり、本番直前にエンディングを変えたことで超歌舞伎が取り戻した「歌舞伎の方法論」が語られる。横澤氏が生まれて初めての歌舞伎体験で見出したものは何だったのか。

*  *  *

横澤 ぼくは、この絵を見て超歌舞伎を作ったんですよ(と江戸時代の歌舞伎の芝居小屋の風景を描いた浮世絵を見せる)。

「歌舞伎」(2016年5月22日 (日) 13:37 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』より

 この景色をどういう風にでも再現するかが最終目標だったんです。だからこそ、僕が凄くこだわったのは、スタンディングオベーションをどう作るかだったんですよ。

斎藤  スタンディングオベーション! 日本語にはぴったりな単語がなぜか見当たらない外来語の一つですね。

横澤 当時の歌舞伎は、今で言うフェスに近かったと思ったんです。好きな演目もあれば、ちょっと苦手な演目もあったり。タルいなと思ったり、でも違うシーンでは超楽しくて思わず立ち上がって「イエイ」とか叫んだり。お酒飲んだり、ごはん食べながらでも観ているという、自由な空間で。そこの空間がテーマパークであり、自分たちの最高のエンターテインメントを享受できる場所だったんじゃないか、という感覚を受けたんですよ、この絵を見た時に。

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余白の力 ~二人の異能が語る無の中に有を見出す手法~

『ザ・タワー』や、喋る人面魚育成の『シーマン』をはじめとする新機軸のゲームを作り続けてきたゲームクリエイター斎藤由多加氏と、『ニコニコ動画』の全企画を起ち上げてきたプロデューサー横澤大輔氏。この二人のカリスマの頭の中を赤裸々に公開する!(構成:納富廉邦)

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斎藤由多加

1962年東京都生まれ。ゲーム・クリエーター。大学卒業後、(株)リクルートを経て1994年オープンブック (株)を創業、現在に至る。
(株)リクルートのフェロー職を5期歴任。高層ビルシミュレーション『ザ・タワー』の国内外のヒット(海外名はSimTower) で全米パブリッシャーズ協会賞ほか受賞。1995年、日経BP社『ベンチャー・オブ・ザ・イヤー』最優秀若手経営者部門賞。1999年、『シーマン ~禁断のペット~』をドリームキャスト向けに発売。文化庁メディア芸術祭優秀賞、米国GDC「年間キャラクター賞」はじめ受賞多数。2006年、ゲーム『大玉』、2012年ゲーム『エアロポーター』を発表。2013年の参院選に自民党「生声アプリ」開発、2014年から大手住宅メーカーの「喋る家」開発など先端技術分野に関与し2014年には、列強国の領土変化を俯瞰する『EarthBook』をリリース。

横澤大輔

1981年東京都生まれ。(株)ドワンゴ 取締役CCO ニコニコ超会議/闘会議統括プロデューサー/豊島区国際アート・カルチャー都市プロデューサー/一般社団法人日本ネットクリエイター協会代表理事
(株)ドワンゴのコンテンツ戦略担当。2001年よりドワンゴの携帯コンテンツ制作に始まり、ニコニコ動画公式生放送の仕組みの立ち上げや様々なイベントや新規事業の立ち上げを行う。ニコニコ超会議・闘会議では統括プロデューサーとして10万人規模のイベントを手がけている。池袋にニコニコ本社を立ち上げ、池袋ハロウィンコスプレフェスではコスプレイヤーが日本一集まるイベントを手がけている。

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